講演会『竹久夢二の世界』が開催されました

 1月31日(水)放課後、本校で長年にわたって社会科教員として勤務され、現在も本校で非常勤講師として教鞭をとっている澁谷正章(谷しせい)先生を講師にお迎えして、図書委員会主催の講演会『竹久夢二の世界』が開催されました。以下にその様子をお伝えします。

【図書委員生徒によるレポート】

 今年は、図書室に、谷しせいとしてもご活躍されている澁谷正章先生をお招きし、大正時代に活躍した画家・竹久夢二の世界についてお話をしていただきました。

 先生が書かれた『夢うつつ』という作品でも触れられている竹久夢二。その生い立ちから晩年までを、残した作品とともに紹介していただきました。なぜ大正ロマンを代表する画家となったのか。その謎に迫りました。

 夢二は「大正の浮世絵師」とも呼ばれ、彼特有のタッチで描く美しい女性は数多くの人の心を奪ってきました。デザイナーとしても活躍したその裏には華やかな女性関係があったそうです。夢二の代表作である「黒船屋」という作品もモデルとなった女性には二つの説があるそうで、そんなところからもその様子は伺えます。また、その構図はキース・ヴァン・ドンゲンの「猫を抱く女」を真似たと考えられているそうで、カナダの美術館まで行って実物を見ることが先生の夢なのだと仰っていました。

 思わず前のめりになって聞いた先生のお話はあっという間でとても濃い時間になりました。澁谷先生、本当にありがとうございました。