探究通信

1年生 探究基礎講座開始

5月2日より、1年生の総合的な探究の時間(思惟の時間)で実施する、「探究基礎講座」が始まりました。

この講座は、「情報分析力」を身につけることと,探究活動を行うための「最低限の知識」を身につけることを目的に、今年度より独自の開発教材を使用したプログラムになります

※「探究基礎講座」の概要は以下のリンクで解説しています。

https://takajo-hs.gsn.ed.jp/blogs/blog_entries/view/485/9d1896d19bd9fa53b3296c669b2c4acf?frame_id=885

 

授業は、生徒個人が考えたり・調べたりしたことを、班で共有しながら視点をひろげる活動を軸に展開されました。

当日に扱ったテーマは以下のようになります。

1 過去30年の海面水位の変化のデータを見て、冷静に考えるために必要なことを考える。

  ※時間軸という視点

  →「過去○○年」、「このままでは」という言葉には要注意

 

2 過去30年間の日本のGDP推移を見て、日本の経済状況をもっと的確に把握するために必要な情報を考える。

  ※時間軸+空間軸という視点

  →過去50年で見れば、経済成長が止まった「瞬間」が分かる。

  →「他国」と比較することで、日本「だけ」止まっていることが分かる。

  →日本「だけ」止まった結果「何が」起きているのか、「なぜ」止まったのかと考えることができる。

 

3 合計特殊出生率と有配偶出生率のデータを見て、少子化の原因を考えるために必要な情報を探す。

  ※「仮説」を立てながら情報を集める。

  ○ 出生率は下がっているが,結婚している人の出生率は下がっていない。(客観的な事実)
   ⇒ 結婚できる人が減っている?(仮説) 
   → 有配偶率を調べよう! 
   → 確かに下がっていた!
  ○ 有配偶率は低下している。(客観的な事実)
   ⇒ 有配偶率低下の原因はお金?(仮説) 
   → 年収別有配偶率を調べよう! 
   → お金が無いと結婚できなかった!!
  ○ お金が無いと結婚できない。(客観的な事実)
   ⇒ 何でお金が無くなったの?(新たな問い)

4 現代社会において,様々な弊害が取り上げられる二酸化炭素や温暖化について,どんな恩恵があるのかを考える。

  ※立場軸という視点 悪者と「決めつける」とよい部分が見えなくなる。

  →光合成が活発に?光熱費が安い?体に優しい?

 

5 プラトンの「洞窟の比喩」の話を読み、本日の活動を振り返る。

 

生徒の振り返り抜粋

・物事を多角的に見ること、自分のいつもとは異なる視点で物事を考えたり、見たり、調べたりすることで、新たな真実や本当の真実が浮かび上がってくると感じた。日頃、私がよく耳にするニュースも本当に正しいのか?本当は違う視点で見られるのではないか?などと考えたり、自分が探究している内容は、全ての人にとってよいものとなるのか?デメリットを発生させることはないのか?とよく考えて調べてみることも大切なのではないかと思いました。これからの探究は、今日学んだことを利用して様々な情報を取得できるようにしていきたいと思います。

 

1年生 探究オリエンテーション実施

本日、1年生の総合的な探究の時間のオリエンテーションが行われました。

探究部長や3年生の先輩からの話を聞き、来週から始まる探究活動のイメージをつかめたのではないでしょうか。

来週からは、探究基礎講座が始まります。

1年生の皆さん、楽しく探究していきましょう。

下に、当日の様子や探究部長の資料を抜粋したものを載せておきます。

なお、先輩の探究活動については、「探究活動事例紹介」で紹介しています。

 

探究活動事例紹介

3年生の生徒の探究活動の事例を紹介します。

今回は、教育に関わる探究活動をした生徒に話を聞きました。

◯探究活動について
小学校教員を目指していたため教育についての探究活動がしたいと思い、「自己肯定感」に着目して活動を始めました。体験活動や異年齢交流の経験、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりの大切さを学び、自分たちにできることは何かと考えた結果、「高女教室」という小学生を対象にした交流会を企画し実際に開催しました。

◯高女教室について
楽しみながら勉強できる環境を作るため、高校生のサポートで参加者が勉強をする勉強タイムを設けました。また、レクリエーションタイムや自由に遊ぶことができるフリータイムを設けたことで、異年齢交流を活発に行うことができました。参加した小学生やその保護者、ボランティアで参加してくれた高女生の満足度は高く、こうした交流の場・経験の機会をつくること自体に価値と需要があることがわかりました。

◯活動から学んだこと
イベントの企画・運営が想像以上に大変だった一方、多くの参加者に楽しんでもらえたことが事後アンケートからわかり、本当に開催して良かったと感じました。また、実際に自分でやってみることに意味があるのだと思いました。

以下の写真は3月に実施したイベントのものです。詳細は、添付したPDFファイルをご参照ください。

事前打ち合わせいよいよ開始楽しくお勉強お勉強の合間にレクリエーション

高女教室(HP掲載用).pdf

3年生からの2年生へのアドバイス

4月17日(水)の授業では、3年生から2年生へのアドバイスが実施されました。

3年生と2年生がペアを組み、マンツーマンのアドバイスを3回実施しました。

外部の専門家との繋がり方、社会実装するためのコツ等、実際に体験した先輩からのアドバイスは大変参考になったようです。

今後の2年生の活躍を期待しています。

3年生の皆さん、ありがとうございました。

高女高高探究活動交流会

3月13日(水)午後に、Gメッセ群馬にて高女高高探究活動交流会を実施しました。

目的は「他校の生徒との対話を通じて多様な視点を得て、今後の探究に生かせるようにすること」です。

参加者は高女の1年生全員、2年生希望者、高高の1,2年生全員です。

前半は固定班での発表、後半は自由移動形式の発表でした。

生徒たちは積極的に高高生と交流し、新たな視点を獲得していました。

※当日の様子は3月14日(木)のNHK「ほっとぐんま630」でも紹介されました。こちらをご覧ください。

〇高崎女子高校の探究テーマ一覧

養鶏に関わるアニマルウェルフェア
防災
保育士の労働環境改善
保育士の労働環境と、今後の保育態勢を充実させるためにできること
保育士の育て方や教育理念などの観点から幼児教育に関する研究を行った。
勉強の楽しさ
不登校へのイメージを改め、幸せな生き方を見つけること。
発達障害をもつ子供のために
農業人口を増やし人々の農業への興味を高める
難病患者への対応の仕方の現状
道路の舗装が交通事故を起こしているということ
田舎活性化により、災害時の対応力を高めること
中高生のインターネットトラブル
地域交流
地域活性化のための観光
地域医療における医療格差の現状と、その解決策に関する研究を行った。
地域によりそう利用しやすい電車作り
誰もが街を気軽に移動するためのデマンド型交通
待機児童を減らす取り組み
多文化共生社会の実現においての問題点と解決策
多文化共生への理解を通して起こる差別や偏見、それらの対策
生分解性プラスチック
世代間交流を活性化させるためには
人権、差別、ジェンダーなどの問題
人間も動物も幸せに暮らせる社会をテーマに野良猫による被害
身近なふるさとの魅力、深発見!
信越線の本数を増やすため
上信電鉄の利用者を増やすための取り組み
障がい児に対する支援
少子化による、都会と地方の医療に格差が大きくなっていること
循環型社会を形成するに、生ごみのリサイクル率を100%にする方法
渋滞の影響と解消法
車社会による渋滞や環境問題
自転車と歩行者に対する安全な社会の形成
自己肯定感と教育
児童虐待
子供教育に関する研究を行った
子供の宿題に対する苦痛の改善に関する研究を行った。
子育てをより良くするために、乳幼児の食事
子育ての孤立化・ワンオペ育児の解消
子育てと少子化
子どもが行きやすい社会
始動人育成に必要なものについて
産後医療の普及
昨今の児童虐待における課題とその解決方法や改善策
災害時における医療
今の障害福祉が抱える問題と障がい者の方への適当な対応
高齢者福祉の在宅介護に関する研究を行った。
高齢者福祉、介護福祉
高齢者の免許返納、自転車事故、ヘルメット
高齢化を見据えた救急医療
高崎市の食文化、芸術文化の継承
高崎市の観光の活性化
高崎の魅力新発見
高・中等教育の中で部活動においての外部コーチ導入に関する研究を行った。
行政とチャットGPTの関係
広告デザインと社会
交通事故における交通安全施設と交通マナー
現代の中学生のストレス状況の調査と改善案
県内で有名な観光地である草津町を参考にし効果的なPR方法
健康教育
芸術に対する関心及び文化施設の状況
群馬県の働く人口の流出を防ぐための、働きたい職場づくり
群馬県の中高生の自殺とSNSの関係
群馬県の情報発信という視点からみた観光業
群馬県の高校生自転車事故数一位から抜け出すための研究
群馬県の公共交通機関
群馬県の教育現場におけるICT機器の有効的な活用方法
群馬の観光と外国人観光客の相関
空き家・土地の管理や活用方法に関する研究を行った。
緊急医療体制
教育の主体性に関する研究を行った。
教育のデジタル化
観光面での電車の利用客を増やすことによる地域の活性化
観光とバスと街
学校施設の維持や改修に関する研究を行った。
学校教育のあり方
外国人労働者に関する研究を行った。
過疎地域における医療の現状と問題
夏の暑さの現状や原因、それを改善するための取り組みなどの
音楽を通じた観光発展
音楽の授業を通して自己表現力や主体性を高めること
安全な社会のために交通ルールとヘルメットの着用
わたしたちにできる地域のごみ問題に対する解決策
へき地における医療の充実
ダブルリミテッド
スマホが及ぼす幼児への悪影響
スポーツ振興と国際交流

〇高崎高校の探究テーマ一覧

両利きになろう
利き足と非利き足のキックの比較
卵の再利用
野菜の切れやすさ
夜景を綺麗だと感じる理由
夜景の魅力〜100万$の夜景とは〜
無駄をなくしたクイックルワイパーの開発
漫画家になろう
片付けクエスト
不快な音の傾向を知る
廃校再利用project
虹の色を濃くするためには
匂いを長持ちさせる方法は?
匂いの広がり方はモデル化できるのか?
土壌カイロう
点を決めるために
虫を食す
暖かく感じられる匂いはあるか?
大人数でじゃんけんをする時にどのような策を講じると効率よく勝敗を決められるのか?
体の動作で発電することができるか
組絵かるた47
前代未聞の不快な楽曲を作るには
選ばれやすい選択肢
占湯
折りたたみ電動バイク式利用代行サービス
声の解析
数学やりmath~やっててよかったmathda式
睡眠を上手に活用する
水切り石の厚さによって跳ねる回数はどのように変化するのか
人間の目のFPS数について
人はなぜ食後に眠くなってしまうのか
心動かされる音楽とは。
色の割合に占める身体反応
色が陸上競技に及ぼす影響
丈夫で安全な家
消火栓の効果的な利用~火事の被害を最小限に~
獣害に有効で友好な対策
集中力が上がるBGMは?
首都機能移転について
自分の気分はどのように落ち着かせることができるのか
自動車から身を守るために
自転車風力発電機
自転車の重量と自転車の速さ
災害時対応ガイド
最も効率的に英単語を覚える方法は?
黒鉄の成長促進剤(くろがねのセノビック)
合同式における指数と底の交換が成立する条件の考察
高高生が心地よいと感じるコード
紅葉について
古文単語アプリの開発
玉入れにおける最適な動きとは
給食費削減案
韓国語を覚えて女の子にモテよう!
割れにくいシャボン玉を作りたい
学校で寝たい!
化学ポーカー
音楽性の根幹となるコード進行の流行と典型
音楽と酵母の関係
音が人体に与える影響
暗算金魚すくい
わが町クエストマップ
より強い三角形のトンネルをつくるには?
モニタリングハンター
メジャーウォッチ
マルチタスキングと時間の知覚に関連性はあるのか
マスクの眠気に立ち向かうには?
ホコリの蓄積を抑制する方法
ボールの回転とバウンドの高さの関係性
ペットボトルキャップの形状と飛び方の関係
フレイルfree
ババ抜きの勝率を上げるためには
トンボの色を残すにはどのような方法があるか?
テキストマイニングの活用方法
ツヴァイドライ
チョークレイ
チャリアラ
チャフ
たこ焼きを重曹を使わずに作るには?
ダウントーン
スマートウォッチによる高齢者の健康寿命延伸
ストロー改革
ストックマネジメント
シルバイク
サイコロの出る目を予測するには
コマの「ブレード」は運動量変化にどのような影響があるのか
コイキングの「跳ねる」の威力の可視化
ガムを最長までのばすには?
お金
おばあちゃんといっしょ
エダモンサイクル
アイデアポイ活
waste less chalk
trash can
that`s so happy
Studying room finder
RCJJレスキュー用ロボットの開発
problem in 2024 year
OUTET
nichijo english
help wheelchair
freehand
Faster Returning License
eggチョーク
Direction alarm
Clothing recycle
cleth
ChatGPTは人を選ぶのか
ChatGPT3.5の可能性
Caffein Candy 
Be Able To Hear
3Dプリンターを用いたフエラムネの研究
100均のチャンバラ剣はなぜ爆音がなるのか
1/fドライヤー
house recycle

 

探究成果発表会(2学年)

 3月13日(水)4限~6限、2学年では、1年間の思惟の時間(総合的な探究の時間)における探究活動の成果を発表する「探究成果発表会」が行われました。

 これまで12種類のゼミに分かれて、各個人でテーマを決めて探究活動を進めてきましたが、本日はそれぞれの生徒が同じゼミのメンバーに向けて発表を行いました。発表者以外の生徒は、発表を聞きながらGoogle Jamboardに質問や感想等を入力し互いに共有し合うなど、発表活動に積極的に取り組みました。

発表の様子① 発表の様子②
ある生徒の発表に対する感想・質問のJamboardの内容

総合的な探究の時間 ゼミの様子

本日は探究のゼミの様子をお伝えします。

2月7日(水)に商品のパッケージの広告効果を研究している3年生の生徒の試食アンケートを実施しました。4種類のパッケージに同じイチゴ【やよいひめ!】を入れて、味覚の違いなどを調査していました。日々の学業の合間に、急にイチゴを4つも!食べられることになり大いに喜んでいた生徒達でしたが、4種のパッケージに同じイチゴが入っていることを試食後に明かされて、味覚の感じ方の違いがあることに驚いていました。

なお、この研究を行っている生徒は地産地消カルタの研究開発も行っています。大学進学後には「人と人の繋がりによって社会問題を解決するソーシャルマーケティング」、「農家とデザイナーの共創による効果的な広告の創造の実現のための価値共創」について研究を進めて予定です。

今回の試食のイチゴは前橋市の「STRAWBERRY KUWABARA」様のものを使用させていただきました。生徒達はとってもおいしく頂いておりました。誠にありがとうございました。

1学年対象『国際理解授業』

 令和6年1月23日(火)、国際性・意欲・リーダーシップを備えた生徒を育成するため、群馬県立女子大学外国語教育研究所職員及び研究員の外国人講師5名(Timothy先生,Harry先生,Mark先生,Milena先生, David先生)をお迎えし、『異文化理解』をテーマに3教室に分かれて授業をしていただきました。

 先生ご自身の異文化体験を披露したり、「人を見た目だけで判断する危険性」について、クイズ形式で楽しませてくれたりするなど、授業はそれぞれの先生方のやり方で行いました。 授業を受けた生徒の反応も大変良く、「もっと話したかった」「活発な授業で、楽しかった」など、好意的な声が多数でした。

1学年によるグローバルリーダー養成講座

 令和6年1月19日(金)、清泉女子大学文学部地球市民学科教授の安齋徹先生をお迎えし、『グローバル人材の条件』というテーマでお話をいただきました。 講座内容をコース料理に見立てたり、ワークシートも用意したりしてくださったりしたので、生徒達は安心して参加できました。

 また、安齋先生はペアで考える時間を設けてくださり、生徒が発言する場面も作ってくださいました。さらに最後の質問コーナーでは、複数人が質問したことに対して丁寧に応えてくださいました。講座終了後にも、個人的に質問したいと申し出る生徒さえいました。どの生徒も有意義な時間となったようです。

 将来のリーダー像として、単に行動の光を輝かせるのではなく、ひとり一人の内に秘める「心」の光を強く輝かせてほしいと、高女生にメッセージを送ってくださいました。

<生徒感想 一部抜粋>

  • 日本人の前に地球人であることを忘れずにグローバル化において、地球全体をよりよくするひとつのピースになれるよう成長していくたいと思う。
  • 安齋先生が「得意を伸ばす」ということを推してくださったので、自分なりのグローバルリーダーシップスタイルを作っていきたいと思えた。
  • リーダー像の変遷についてのお話では、カリスマ型だけでなく協調型リーダー必要になってくるということに興味をもった。誰しもがリーダーになれるという考えが素敵だと思った。

探究ツアー スタジオ4℃視察 12月14日(木)

探究活動支援の一環として、希望者を対象に、東京都のスタジオ4℃視察ツアーを実施しました。

「芸術表現の発想・手法を学び、本物に触れることで、自身の探究活動の内容を深め、発信方法を工夫できるようにすること」を目的としています。

当日はスタジオ内の現場視察、社長インタビュー等で充実した時間を過ごすことが出来ました。

以下に生徒の感想等を抜粋します。

 

参加しての率直な感想

・アニメーションスタジオに入るという貴重な体験をすることができ、人生の宝になったと思います。質問にも親身に答えていただき大満足でした。最後に画集を頂けたのは感激でした。本当に行ってよかったです。生の現場はやっぱり臨場感が違って感動しました。

・質疑応答の時間で、今まで知らなかったことをたくさんお聞きすることができて良かったです。スタジオの中を見られる機会は滅多にないため、とても貴重な体験だったと思っています。もう一度行きたいくらい楽しかったです。

・スタジオを生で見たのは今回が初めてだったので、緊張しましたがとても興味深く楽しかったです。また、質問に対して回答をたくさんいただけたので、調べるだけでは分からなかった新たな視点が生まれました。

・何から何まで凄かった…というのが率直な感想。プールを改装して作業場所にしているのもすごいと思ったし、空き缶が転がるだけのシーンであれだけの枚数を使っていることから、途方もない時間をかけて描いたものが繋がって一つの作品になることが分かった。映画やアニメを見るとき、もっと細かい部分まで見ないといけないなと思った。

 

・作品を作るのに大勢の方の力が必要であり、各個人の労働時間やペースがあるなかであのクオリティの高い、様々なバリエーションのある作品を作ることはとても大変だと思った。田中社長の人柄に触れ、社長になるような人は頭の回転が早く、キッパリハッキリした話し方で、いろんなことに気を配れることを実感した。

 

参加して得られた学び

・最近の傾向では、鑑賞能力の低下がみられていることから、視聴者の好みで消滅しつつあるテレビ番組があることがわかった。そこにあえて大衆化しないような作品づくりに意識を置いていることに感動した。必要な人材として、広く興味を持つ、人と共感できること、経験豊富であること、が求められており、ただ絵がうまいだけでは十分ではないとわかった。"

・わかりやすいものが好まれてヒットしていく、鑑賞能力の低下が顕著であるという言葉が印象に残り、他の社会課題とも関わりがあるのではないかと思った。映画製作に携わっているプロの方でも、画面の見せ方やカット割りを研究しながら作っていて、「これを伝えたい!」という強い思いを持つことが大切なのだと学んだ。

・映画の作成方法や仕事の内容など専門的な知識だけでなく、プロモーションの方法やスタジオで工夫している事など他のことにも当てはまることも知れた。

・様々な仕事に分岐しているこのアニメーション制作という仕事はその分マネジメントが大変であるが、そのマネジメントがあるからこそチーム全体の連携が成立しているのだということを学んだ。

 ・最近になって「主体性」を学校などでよく問われることが多く、従ってばかりではなく自分で考えて行動することは良いことだ、と言うイメージがあったけれど、お話の中でまずは周りの指示に従い、世界を知ることがとても大事だと聞き、今まで自分が感じていたモヤモヤがなくなった気がしました。まだ経験が浅く知らないことが多い私にとって、なんでも自分から自分で考えて行動することに苦手意識と変なプレッシャーを感じていたけれど、まずはたくさんのことを知って吸収するように努力しようと思いました。他にも今まで知りたいと思っていたアニメ作りの詳細について少し知ることができて良かったです。

・アニメ制作の専門的な知識を大学で学ばなくても、民俗学や心理学などの専門外の分野でもアニメーターやアニメ制作に関われる仕事につけることが分かった。また、その専門的な知識がアニメ制作に活かせるとわかった。

 

スタジオ4℃の方へのメッセージ

・この度は見学を受け入れてくださり本当にありがとうございました。「絶対に忘れません」という言葉は大体嘘になってしまうんですけど、今回の体験は本当に素晴らしいもので、一生忘れないと思います。アニメーターさんたちの現場を見学することができ、沢山の質問にも丁寧に答えてもらい充実した時間を過ごすことができました。将来アニメーターになりたいのなら、大学もイラストやアニメ関係に行かなければならないのかな、と思っていたのですが今回どんな学問を専攻してもアニメーターになる道はあるというお話を聞いて、安心しました。このインタビューはアニメへの興味をより深いものにするだけでなく、自分の将来を考えるという点でもとても有意義なものになりました。本当にありがとうございました。

・昔から絵を描くことが好きで、アニメーションを作る仕事というのにとても興味があったけれど、高校に入ってから忙しくて趣味から遠ざかり、将来の道の一つとしてのアニメ制作の夢を諦めかけていました。ですが、今回のお話で、学部などに関係なく好きならアニメを作れることを知り、とても嬉しかったです。まだ自分にも可能性があることがわかり、勉強も好きなことも全力で頑張ろうと思いました。また、画集をくださり本当にありがとうございました。一枚一枚がとても素敵な絵ばかりで感動しました。私が大好きな世界観な物ばかりなので、一生大切にします!気になっていたアニメに関してのことや、それ以外の社会との関わり方などのお話を聞けて、とても参考になりました。吸収したことをこれから活かして頑張ります。映画も観ます!ありがとうございました。

・スタジオ4℃様の、作品に対する情熱や高いクオリティを追求する姿勢が本当に素敵だなと思いました。ひとつひとつの画面構図や線、アニメーションが丁寧かつ独創的で、作品集や背景画集を見て感動しました。エデンの花をまだ観に行くことが出来ていないのですが、必ず観にいきたいと思いました。また、拙い質問に対しても非常に丁寧で沢山の回答をして頂いてありがとうございました。

・今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

私は小さい頃からテレビアニメを見たり、絵を書いたりすることが好きで、ずっとアニメスタジオの見学やインタビューに行ってみたいと思っていました。また、進路選択で美術系の学問に進むか、それ以外の興味のある学問に進むか迷っており、実際に働いている方の声を聞きたかったこともあって、思い切って見学に参加しました。

質問タイムのとき、緊張していたのですが、一つ一つの質問に詳しく丁寧に気さくに答えていただき、リラックスできました。本気でアニメ関係に進もうと努力している人が大勢いる中、私は、部活や学校の勉強で手一杯で、絵画教室などに通っておらず、美術コースにも入っていません。それで本気でアニメ関係の職業を目指すのかといえるような状態です。生半可な技術しかないのなら、諦めるべきだと思っていました。でも、専門外の知識だって、アニメ制作には充分活かせる事ができ、絵はだんだん上手くなっていくものだと聞いて、諦めるのはまだ早い、自分なりの知識と技術でアニメ制作に貢献したい、と前向きになれました。スタジオ4℃へ行って、見て感じたことは私の人生で一番の思い出です。最後に頂いたアートブックを宝物にして頑張ります。

・今回は貴重な機会をいただきありがとうございました。元々アニメや映画にすごく興味があったという訳ではないのですが、実際に制作現場を見て多くの時間と労力をかけて作られていることを知り、作品をちゃんと見てみたいと思いました。また、膨大な時間をかけて描いたものがほんの数秒しか映らないことを知り、映画やアニメーション作品を見るときは背景の描写など細かい部分まで見ようと思いました。今後探究活動で発表する機会などもあるので、伝え方の面で今回学んだことを活かしていきたいです。

・この度は質疑応答や訪問にご対応いただきありがとうございました。私は、幼い頃からアニメが大好きで今でも沢山見ています。まさかその制作の場を自分の目で見ることができるとは思っていませんでした。本当にありがとうございます。視察をさせていただいた時に働いている方々を見かけましたが、皆さん仲が良さそうでこういった仲の良さがあのクオリティの高い作品を作り出せるひとつの秘訣だと感じました。楽しかったです。ありがとうございました。

 

スタジオ4℃の皆様、誠にありがとうございました。