校章の由来


 「三蓋松」の校章は、明治・大正・昭和・平成と受け継がれて来たのではあるが、明治37年4月、海老茶袴の裾模様に緑白ぼかしのレース糸で「三蓋松の雲つなぎ」を刺繍し、本校生徒の徽章とした。松の緑は節操を象徴し、白は雪をかたどって清楚・潔白を表現している。昭和4年、制服が改定され、和服に代わってセーラー服となったが、そのスカートにもこれをつけた。昭和15年、戦時体制下に全国女学校共通のへちま襟の制服が採用されたが、「三蓋松」は白黒の三つ編ベルトに生かされた。昭和17年4月、「三蓋松茶地」の徽章が制定された。昭和23年5月、創立50周年・高校昇格記念に際して現在の校章が制定された。現在の校章は、臙脂(海老茶)と紺の配色の中に三蓋松と高女の文字を図案化して、金と白で浮き立たせている。制服は、終戦後衣料不足のためまちまちであったものを、昭和25年9月、現在の制服が生徒によって考案され、県内高校中最も早く制定された。昭和36年、本校改築落成の際、三蓋松をかたどって3本の松を玄関の右脇に植樹した。
 本校生徒はこのバッジを制服の胸につけて高女生としての自覚を新たにし、同窓生はその中に若き日の誇りと友愛を思い起こし母校を懐かしむのである。

                                                         生徒手帳より



  明治43年頃             大正時代           昭和16年           昭和33年