令和5年度 入学式

 4月10日(月)午後、暖かな日差しの中、入学式が挙行されました。真新しい制服に身を包んだ新入生281名が、真っ直ぐな目で式に臨みました。今回、音楽部生徒による校歌紹介も3年ぶりに行われました。

全体の様子 校長式辞 音楽部による校歌紹介

【校長式辞】

 春の日差しが日ごとに強く降り注ぎ、暖かい春の風が心地よく感じられる今日の佳き日に、同窓会長 海老原洋子 様、PTA会長 井上英光様、教育振興会長 堀口芳明様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに令和五年度 群馬県立 高崎女子高等学校入学式が挙行できますことは、私ども教職員一同、大きな喜びであり、心より厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました二百八十一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 本日、歴史と伝統あるこの高崎女子高校に、新たな一員として加わる皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 また、保護者の皆様におかれましても、お子様が健やかに成長され、高女生になられた喜びはひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。

 本校は、明治三十二年に、群馬県高等女学校として県下初の女子高等教育機関として設立され、今年で百二十四年目を迎える歴史と伝統のある高校です。本校の校訓は「向学叡智」「清楚品位」「明朗闊達」であり、新入生の皆さんが、「向学叡智」常に真摯に学びに向かい、高い知性を持ち、「清楚品位」飾り気がなく清らかで気品に溢れ、「明朗闊達」明るく前向きで広い心を持った、自立した一人の人間として成長できますよう、教職員一同心から応援いたします。

 高崎女子高校の入学にあたり、校長より新入生の皆さんに一言お願いがあります。

 それは、何事にも主体的に、自ら考え、判断し、行動できる高女生であって欲しいということです。

 高女に入学した皆さんであれば、与えられた課題を解決する高い能力を持っています。しかし、言われたことをただこなすだけではダメです。何事にも主体的に、自ら考え、判断し、行動できる高女生を目指してください。

 昨年度の本校の中学生向け学校説明会は、すべて高女生の手づくりで開催しました。参加した先輩は、高女の良さを、心を込めて受検生に伝えてくれました。素晴らしい取組だと思います。

 授業においても、生徒同士で互いに対話したり発表し合ったりしながら主体的・対話的で深い学びを進めています。互いに友と話し合い、主体的に学ぶ態度を身に着けてください。

 部活動においても、自分たちで練習メニューを組み立てたり、生徒同士で振り返りをしたりするなど、生徒主体の部活動となることを心がけてください。

 生徒会や学校行事では、生徒自身が行事を計画し、実行する「高女自治」が伝統として受け継がれています。実行委員会を組織しているので、積極的に参加して、主体性を磨いてください。

 また、「総合的な探究の時間:高女探究」では、企業訪問や学校外に出て活動するフィールドワークなど、社会との接点を積極的に設け、自分で問を立てて解決する主体的な学習を進めます。社会人として課題を解決する練習にもなるので、受け身では無く、自分ごととして積極的に取り組んでください。

 さらに、本校では、アメリカボストン・ニューヨークを訪問する高女グローバル研修や英語コンテスト、英語ディベート大会への参加も推奨しています。世界で活躍できるグローバル人材育成にも力を入れているので、積極的に参加してください。

 皆さんの主体性に期待しています。

 最後になりますが、今日から始まる高校生活の中で心配なことのひとつに交通事故があります。四月、五月は慣れない通学路を通うこととなるため、交通事故が多くなっています。自転車に乗る際はヘルメットを着用し、交通ルールを遵守し、細心の注意を払って登下校をしていただきたいと強くお願いします。

 結びに、ご臨席を賜りました皆様方に、新入生の今後の成長を温かく見守っていただきますことをお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和五年四月十日

群馬県立高崎女子高等学校長 丸橋  覚