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高女イグナイト:国際化雑談会第4弾~渡仏して造形芸術を学んだ鈴木希さんとの座談会~

 令和7年3月18日(火)16時から、本校第2教育相談室にて、高女イグナイト「国際化雑談会第4弾」が行われた。今回は、フランスに留学し、大学、大学院で造形芸術を学ばれ、フランスの造形芸術国家資格(最優秀賞)並びに上級造形表現フランス国家資格を取得された鈴木希(のぞみ)さんが講師。この日、参加した生徒は5名。芸術やフランス語に関心がある生徒で、鈴木さんの話を真剣に聞き入っていた。また、鈴木さんのご息女(今度高女にご入学予定!)もお母様のこのような話は聞いたことがないので、聞きたいとのご希望から同席参加した。

 鈴木さんは、「芸術とは何?絵とはどこまで絵になりうるのか?」というような根源的な問いをもって大学に進学。群馬大学教育学部美術専攻をご卒業後、その問いを究めるために、独学でフランス語を習い、渡仏。2年間、エクス―マルセイユ第三大学文学部フランス語講座での学びを経て、1999年にフランス国立エクサンプロヴァンス高等芸術大学に学士入学、2001年に同大学を首席卒業、造形芸術フランス国家資格(最優秀賞)取得、同大学大学院修士課程修了、上級造形表現フランス国家資格取得、帰国後、県内の大学で講師を勤めていたという素晴らしい経歴をお持ちの方。

 参加した生徒は、フランス語の習得をどのようにされたか、フランスの友人はどのようにできたか、大学時代、作品をつくる時間は十分確保できたか、など、自身の関心と向き合いながらいろいろな質問をした。鈴木さんはそれに対してそれぞれ具体的に、ご自身の経験をもとにさまざまなアドバイスをしてくださった。きっと参加した生徒は、美術を学問として学ぶということやフランスに留学するといったことも、お聞きする前と後では大きく異なる感覚をもったのではないだろうか。生徒に新たな窓口を開けてくださった鈴木さん、そしていつも仲介役を務めてくださっている飯塚さんに心より感謝申し上げます。

〇講演メモー大学入試で鈴木さんが語ったこと―

あるフランスの動画(ピタゴラスイッチのような動画)を見てそれについて語るという口頭試問に対し、「芸術は生活。生活のすべてが芸術になりうる。どういうことでも、どのように見るか、どのように伝えるかで芸術とつながる。人生はずっと続くように、芸術も限りなく続いていく。」入試の面接官は、この話を聞いて、「おもしろいね。」と言ってくれた。

〇参加者の感想

この会に参加する前は、海外に留学するにはお金がたくさんかかると思っていましたが、日本の国立大学の10分の1ほどの授業料だと知り、驚きました。また、手続きをすれば医療費が免除されたり、家賃が半額になると知り、外国の方が日本よりも学問に力を注ぎやすい環境がととのえられているように思いました。留学をするしないに関わらず、自分のやりたいことに目的と信念を持ち、常にそれを自分の言葉で表現できる人間でありたいです。