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高女イグナイトー国際化雑談会第3弾―イタリア在住の角江典子氏とオンライン対談


 国際化雑談会第3弾―イタリア在住の高女105期 角江典子さんとオンライン対談-

令和7年1月29日(水)、高女イグナイト企画で国際化雑談会第3弾が行われた。

 この国際化雑談会は、高女卒業生の飯塚聡美さんがボランティアで、高女生のために月1回のペースで、海外在住者の情報などを届け、英語で話す機会を増やそうと企画してくれているもの。

 今回は、イタリア在住の角江典子さんとオンライン対談が行われた。

 角江さんは、高校時代にAFSを通じてオーストラリアに1年留学。また、高校時代に米国に1年留学中だった飯塚さんの話を聞く機会があり、偶然にも飯塚さんの留学していた米国の同じ大学に留学、海洋生物学や環境学を学んだ。帰国後、青年海外協力隊に応募し、バングラデシュで活動、日本企業で勤務経験も経ながら、ドイツのハンブルク州立大学の大学院で環境都市学を修めた。そしてご結婚後、イタリア、ローマに移り住み、今はそこで暮らしながら、オンラインでオーストラリアのスタートアップの企業で働いているという。

 当日は、角江さんに参加した生徒がイタリアでの生活や、さまざまな言語の習得のコツ、留学した時の苦労話、現在の生活など様々な角度から質問し、そのたびに角江さんは丁寧に答えてくださった。

 印象的だったのは、アメリカでの大学の先生とのエピソード。アメリカでの大学では4年間ひたすら勉強したという。ある時、受講したい講座を受講しようと教授を訪ねた時、その教授は「君の英語じゃ、僕のクラスはとれないよ。」と言われてしまったという。それが悔しくて必死で半年がんばって、もう一度お願いしに行き、認めてくれ、厳しくもあたたかい指導を受けることができたという。

 「留学に関心があったらとにかく行けば何とかなるから、行ってみたらいい。」とおっしゃってくれた。言語習得は、日記をその言語でつけることをおすすめされた。

 ゆったりしたおおらかな気質が自分にあっているというイタリア在住の角江さん。また、いつでもなんでも聞いてください、と言ってくださった。早朝から対応してくださり、本当にありがとうございました。

以下、参加者の感想です。

〇本日は沢山の興味深いお話を聞かせていただき、ありがとうございました。会の序盤ではとても緊張して萎縮していましたが、和気藹々とした空気の中、気になっていたことを聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。私は中学生の頃から海外居住への漠然とした憧れがありました。高校で留学することも視野に入れていましたが、コロナのことや自分の就きたい仕事など様々なことを考えてしまい、一歩踏み出せずにいました。しかし、今日の座談会で少し背中を押されたような気がしました。現実を見ることも大事ですが、それが自分の可能性の足枷にならないように、今からチャレンジしてみるのもいいかもな、と勇気づけられました。(2年 静 理那)

〇本日は、海外の様々なことについて教えていただきありがとうございました。海外の環境や実際の生活について雑談することができて、楽しく、とても貴重な時間を過ごすことができました。また、交換留学の仕組みや、留学にかかる費用などについても教えていただけて、留学への道がより身近に感じました。お二人の経験談を聞いて、なによりもまず、最初の1歩を踏み出すことが大切だと知って、学生のうちに躊躇わずに1歩踏み出してみようと思いました。留学以外でも、様々な分野で最初の1歩を踏み出してみようと思います。1時間という短い時間でしたが、これからの人生に通ずる、とても大きく、大切なことを学ばせていただきました。本日は本当にありがとうございました。(2年 黒澤 心優)

〇本日は貴重なお話をありがとうございました。和やかな雰囲気の中で、楽しみながらお話をさせていただくことができました。とても充実した時間でした。留学に漠然と憧れをもっていましたが、今日のお話を聞いて、留学との距離が近くなったように感じました。若いうちに必ず留学をしてみようと思います。また、私は自分の語学力に自信がなくて留学にしり込みしていたところもあったのですが、語学力は後からついて来る、まずは一歩踏み出す勇気が大事という言葉に励まされました。ありがとうございます。たくさん努力をされて色々な言語を習得したり、外国の大学を卒業したりされている姿が本当にかっこいいと思いましたし、私もそんな人になりたいと思いました。日本でも外国でもたくさんのことを学んで吸収して、自分の世界をもっと広げていきたいです。本日は本当にありがとうございました。(2年 秋松 咲千子)

〇私は海外のことを自分より遠く離れたものだと感じていましたが、お話を聞き、少し親近感がわきました。私は進路を早く決めなければととても焦っていて、家族からもそろそろはっきりした方がいいのではと言われていました。そのため、色々なセミナーやプログラムなどに応募していて、自分の将来に方向性が見出せればいいなと思い、今回の座談会にも参加させだきました。海外へ行くというのはハードルが高く、心配事も多くなることですが、自分の人生に置いて、とても価値のあるものだなと改めて気づきました。もちろん言語勉強などの努力も必要ですが、挑戦してみる勇気を自分はもう少し持ってみてもいいなと思いました。人生は一度きりなので怖がらず海外も視野にいれ、生活していきたいと思います。自分の選択肢を見直すきっかけになりました。ありがとうございました。(1年 秋山 心美)

 (上記内容は、角江さん、また生徒の許可を得て掲載しています。)