探究通信

1年生 探究基礎講座第3回(総合的な探究の時間)

5月15日(水)の1年生の総合的な探究の時間の様子をお伝えします。

(「探究基礎講座」の概要はこちら ⇒ 探究基礎講座概要)

今回の目的は「日本の現状をマクロな視点で把握し、身近な生活と結び付け、成り行きの未来を予測する
」きっかけをつかむことです。

テーマは以下のようになります。

 

1 過去50年のGDP推移についてから読み取れることをまとめる。

出典:National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)より作成


〇日本だけ成長していない!
⇒この30年間で,内戦等が無い国では日本だけが経済成長できておらず,

    GDP世界シェアは20%から5%にまで落ち込んでいる!
⇒一人当たりのGDPは,G7(主要7か国)首位から最下位になっている!

 

2 過去30年の世帯平均収入の推移から読み取れることまとめ,その理由を考える。

出典:令和3年国民生活基礎調査より作成

≪生徒の問いの展開例≫
〇手取り収入が550万⇒417万! しかも,消費税3%⇒10%! 物価・光熱費も高騰!
〇円換算で1997年4月を境に経済成長が止まり,庶民の収入が減っている理由はどこにある?
・工業型社会から情報化社会に変わったから? 
 →1997年に急に変わった?日本だけ対応できない?
・日本型経営の効率が悪いから? 
 →1997年まではトップだったものが,急に通用しなくなる?
・日本の教育水準が低いから?  
 →1997年を境に急に低くなる?現在のレベルは?
・国際金融危機があったから?  
 →日本以外の国はあまり影響を受けずに成長しているが?
・イノベーションリーダーがいないから? 
 →日本以外の世界中の国にいるわけではないが?
・他には何があった?

 

3 1,2から分かったことを身近な出来事や時事問題と結び付ける。

≪生徒の問いの展開例≫
〇GDPシェアが20%から5%になっているということは?
 →日本と諸外国との国際関係にどんな影響を与える?
 →それが国民の生活にどんな影響を与える?
〇一人当たりのGDPがG7首位から最下位になっているということは給料も安い?物価は?
〇日本のGDPはあまり変わっていないのに庶民の収入が大きく減っている?
 →一部の人にお金が集中している?
 →貧困率はどうなっている?
 →もしそうだとしたら,どんな影響が出てくる?
〇スマホは値上がりしている?
 →給料も「値上がり」していれば問題ない? 海外は?

〇海外旅行に行く人は1997年頃からは増えてはいないけど,日本に観光に来る人は増えている?
〇日本が相対的に安くなっているということは?
・企業も買われている?
 →企業が買収されるとどんな影響がある?
・他には何が買われている? 土地?,人?…


4 このままでは日本はどんな国になるのかを予測する。

≪生徒の問いの展開例≫
・少子化,貧困化,資本や土地の買収が進む先に待っているものは?
・ブラック企業の増加?生活環境の悪化?いじめ・非行の増加?犯罪の増加?文化・伝統の衰退?
・「植民地」になってしまう?もうなっている?

 

5 より良い日本にするために,些細なことでも自分たちに何かできることはないかを考える。

≪生徒のアイデア例≫以下のような内容が多く見られた。
・たくさん本を読む。勉強を頑張る。
 →技術力の向上→新製品の開発
 →政治や経済についても詳しくなる。
・政治や社会問題についてしっかり調べて選挙に行く。
・国産製品の消費,需要を増やす。
・地産地消を推進する。
・税金の使い方を見直す。
・教育水準を高める。
・日本の「文化」を意識して生活する。
・政治家になる。
・広い視野で外国のことについても知る。
・自分の頭で考える。(周りに流されない)

 

≪本日の振り返り≫感想,本日のテーマについてしっかりと考えていくために必要なこと

・なぜ政府は外国に支配されてゆく現状を変えていくことができないのか、法律を変えられないのか、疑問に残るものが多かった。自分も知らない日本の現状を知って驚きが多かった。他の人も知らないはずだから、他の人にも知ってもらいたいと思った。
・本を読む。特に普段読まない政治や経済についての本を読んでみる。疑問に思ったことがあったら積極的にインタビューする日常生活でも意識を高く持って日本製のものを買う。外国人に買収された企業はどこか調べてみる。
・日本の未来についてあまり考えたことがなかったけど、ここまで考えられてよかった。日本の未来が明るいとは決して言えないけど、その未来を変えるために少しでも出来ることがあればやりたいと思った。日本の経済について、あまり興味を持ったことがなかったけど、外国との差を見て、もっと経済について知ろうと思った。
・マクロな視点で始まった「日本は経済成長していない」というテーマでも、ミクロな視点で考えると様々な原因があった。興味が無い人に興味を持たせる、知ってもらうことは本当に難しいが、一番必要で効果的だと思った。日本はまだ好きなので、日本を少しでも良い国にしたい。
・大きな問題は一見私達にはどうすることも出来ないように思えるが、分析してかみ砕いていくうちに、自分たちにできることを見つけられる。現状について知り、危機感を持つことが大切だと思った。
・どのような理由が絡んでいるのか遡って考えると知らなかったことを知れて納得できて面白い。調べることにもきりが無いと思った。歴史も法律も地理もいろいろやるべき!
・日本には想像以上に深刻な課題がたくさんあることが分かって、自分たちも日本の未来に向けて行動しなければならないと思った。日本の課題についてしっかり考えるためには、ニュースを見たり、きちんと勉強をしたりする(基礎的な知識をつける)ことや積極的に地域活動などに取り組んで、考え方や視野の幅を広げることが必要だと考えた。
・日本がこれからも日本であり続けるためには、私達も今できることを考えていかなければならないと感じた。もっと日本と世界の状況について知識をつけたいと思った。
・私達は日本を変えていかないといけないと思った!!今日の授業がないとそんな大変なことに気付かなかったので、もっと調べてみんなが知るべきだと思った。どうすれば日本が経済発展できるのか知りたい。
・GDPや収入などの大きな問題も自分には関係ないと思わず、どうしたらよりよい社会になるのかを1人1人が自分のことだと思って考えるのが大切だと思いました。
・このままだと、日本と外国との差が広がってしまい、日本で生きられなくなってしまうと思うので、まずは日本の現状を日本国民全員が知り、みんなで解決できるように努力する。自分から行動する。日本には伝統や文化などたくさんの魅力があるということを外国に伝えることが必要だと思う。みんながこの問題に関心を持つことが大事だと思う。

 

1年生 探究基礎講座第2回(総合的な探究の時間)

5月8日(水)の1年生の総合的な探究の時間の様子をお伝えします。 

当日は先週に引き続き探究基礎講座が実施されました。

(「探究基礎講座」の概要はこちら ⇒ 探究基礎講座概要)

目的は、社会問題の「原因を探れるようになる」きっかけをつかむことです。

「原因」を正しく探らなくては、解決策を考えることは難しいものです。

先週と同様に個人が考えたり・調べたりしたことを、班で共有しながら視点をひろげる活動を軸に展開されました。

 

当日に扱ったテーマは以下のようになります。

1 日本の食糧自給率について (出典:農林水産省HP)

①     食糧自給率が低いことはなぜ問題なのだろうか。

②     日本の食糧自給率が低い理由を調べるためには,どんなデータや事実が必要なのか。

③     グラフにある国以外で,食糧自給率が低い国はどんな国があるのだろうか。なぜ低いのか。

 ※前回の時間軸、時間軸、立場軸という視点に「マクロ視点」を付け加えて、仮説を立てながら考える。

≪生徒の問いの展開例≫

 ①食糧自給率が低い問題点は?
 ・もし災害や戦争・紛争があっても,食料や種・飼料を回してもらえる?
 ・外国人は日本人に対して,食品の品質について責任を持つと思う?
  ⇒つまり・・・安心安全な食品を食べられる?

 

②なぜ日本の食糧自給率は低い?
 ・時間軸で見ると戦後に急激に下がっている!?
 → なぜ戦後に急激に下がったのか?

 → 1950~60年代に何があったのか?
 → 食の好み(習慣)が変わった? 
 → なぜ食の好み(習慣)が変わったのか?
   例えば…なぜ日本人は古事記にも登場する鯨を食べなくなったのか? 
   ※日本の捕鯨にクレームを付けている国の自給率は?
 → 日本の給食はどう変化したのか?


③どんな国の食糧自給率が低い?
 ・やせた土壌,寒冷地,山岳地帯が多い? 

  → 日本は肥沃な土壌,豊かな漁場に恵まれている!
 ・旧植民地でプランテーション作物を多く生産している国?

  → 自分たちではなく、外国人のための食糧を作っている?
 ・ そもそも食糧自給率が100%を超えている国の食料はどこへ??
 ・ GDPにおける国際的な地位低下も踏まえると・・・
  →食料調達において「買い負ける」? 

  ⇒やっぱりカロリーベースが大切?

 

2 日本の科学技術力について(出典:JST「Top10パーセント補正論文数」の「2007~09年」「2017~19年」の上位10位 NISTEP提供)

科学技術力を示す指標の1つとして,科学誌に掲載された自然科学の論文数があります。※「Top10%補正論文」とは他の論文に多く引用される「注目度の高い論文」のことです。

① 10年後の日本に予想されること(論文数はどうなるか?その結果どうなるのか?)

② ①で読み取れたことの原因

※前回の時間軸、時間軸、立場軸という視点に「マクロ視点」を付け加えて、仮説を立てながら考える。

 

≪生徒の問いの展開例≫

①10年後の日本は…

 →もっと論文数が減る?

 →科学技術力が益々下がる?

 →外国で「開発」された製品を「生産」するだけの「下請け」国家になる?

 →労働力が安く買われる?

 →賃金が益々安くなる?

②なぜ論文数が下がっているのか?

 ・日本人の学力が相対的に下がっている? 

  → 「本当に」下がっている? その理由は?
 ・海外に技術を盗まれている? 

  → 本当に盗まれている? なぜ産業スパイを取り締まれない?
 ・研究費にお金を回さない?(投資をしない?) 

  → なぜ投資ができない? → GDPと関係している?

  → そもそもなぜ経済成長が止まった?

≪生徒の振り返り抜粋≫

・日本の現状がよく分かった。万が一何かあった場合、日本の技術力では少し心配になった。前回の空間軸、時間軸に加え、マクロな視点を持つことが大切だと分かった。自分が住んでいる国なのだから、自分のことのようにしっかりと考えていくべきだと思った。他のデータや参考となる書籍を見てみようと思う。

・問題に直接的に関係のある資料や事実だけでなく、マクロな視点を持って考えてみることが大事。問題に対していろいろな視点から考えることを意識し、友達からも新たな視点を見出すように考えることができた。

・日本の食糧自給率が今は低くなっているが、昔はどうかと過去を遡ってみると、ある時期に大幅に下がっていることが分かった。そこからその時期に何があったのかと調べていくと、答えにたどり着くという調べ方が分かった。一つの情報に左右されずに、いくつもの情報を調べることが大切だと考えた。

・空間軸や時間軸、立場軸に着目して考える。調べたことをただ書き写すだけでなく、なぜそうなるのか?などの疑問を持つことが大切だと思った。調べたデータが本当にあっているのかを自分で確認する。自分が今何を調べたいのか、何が必要で何を知りたいのかを明確にする。

・日本の問題について、原因や対策に着目して班で話し合いながら結論をまとめることができた。ただ考えを並べるよりも、疑問とそれに対する答えを繰り返すことで、研究したいこと、調べたいことを明確にすることができると分かった。

・資料を見るだけではわからない側面がたくさんあるから、「なぜそうなっているのか」と疑問を持って課題を見つけたり、解決策を考えたりすることが大切なのではないかと思った。日本にはまだ知らないたくさんの課題があり、解決の目途が立っていないものが多くあることを知った。幅広い視野で日本の現状について情報を得るのが大切だと思った。

 

1年生 探究基礎講座開始

5月2日より、1年生の総合的な探究の時間(思惟の時間)で実施する、「探究基礎講座」が始まりました。

この講座は、「情報分析力」を身につけることと,探究活動を行うための「最低限の知識」を身につけることを目的に、今年度より独自の開発教材を使用したプログラムになります

※「探究基礎講座」の概要は以下のリンクで解説しています。

https://takajo-hs.gsn.ed.jp/blogs/blog_entries/view/485/9d1896d19bd9fa53b3296c669b2c4acf?frame_id=885

 

授業は、生徒個人が考えたり・調べたりしたことを、班で共有しながら視点をひろげる活動を軸に展開されました。

当日に扱ったテーマは以下のようになります。

1 過去30年の海面水位の変化のデータを見て、冷静に考えるために必要なことを考える。

  ※時間軸という視点

  ≪生徒の問いの展開例≫

  →このままでは、どんどん海面上昇して水没する?

  →もうちょっと長い期間で見てみると?

  →上がったり下がったりしている?

  →ということは、今後は下がるかもしれない?

  →「水没する!」とか騒がれている国の面積は増えている?

  ⇒「過去○○年」、「このままでは」という言葉には要注意

 

2 過去30年間の日本のGDP推移を見て、日本の経済状況をもっと的確に把握するために必要な情報を考える。

  ※時間軸+空間軸という視点

  ≪生徒の問いの展開例≫  

  →もうちょっと長い期間で見てみると?

  ⇒過去50年で見れば、経済成長が止まった「瞬間」が分かる。

 

  →他国はどうなっている?(空間軸)

  →順調に伸びている!  

  ⇒「他国」と比較することで、日本「だけ」止まっていることが分かる。

  ⇒日本「だけ」止まった結果「何が」起きているのか、「なぜ」止まったのかと考えることができる。

 

3 合計特殊出生率と有配偶出生率のデータを見て、少子化の原因を考えるために必要な情報を探す。

  ※「仮説」を立てながら情報を集める。

  ≪生徒の問いの展開例≫

  ○ 出生率は下がっているが,結婚している人の出生率は下がっていない。(客観的な事実)
   ⇒ 結婚できる人が減っている?(仮説) 
   → 有配偶率を調べよう! 
   → 確かに下がっていた!
  ○ 有配偶率は低下している。(客観的な事実)
   ⇒ 有配偶率低下の原因はお金?(仮説) 
   → 年収別有配偶率を調べよう! 
   → お金が無いと結婚できなかった!!
  ○ お金が無いと結婚できない。(客観的な事実)
   ⇒ 何でお金が無くなったの?(新たな問い)

4 現代社会において,様々な弊害が取り上げられる二酸化炭素や温暖化について,どんな恩恵があるのかを考える。※立場軸という視点 悪者と「決めつける」とよい部分が見えなくなる。

  ≪生徒の問いの展開例≫  

  →光合成が活発に? ⇒ビニールハウスは二酸化炭素を利用している!

  →光熱費が安い?  ⇒光熱費は冬が一番高く、夏が一番安い!

  →体に優しい?   ⇒死者は冬に圧倒的に多い!

 

5 プラトンの「洞窟の比喩」の話を読み、本日の活動を振り返る。

 

≪生徒の振り返り抜粋≫

・物事を多角的に見ること、自分のいつもとは異なる視点で物事を考えたり、見たり、調べたりすることで、新たな真実や本当の真実が浮かび上がってくると感じた。日頃、私がよく耳にするニュースも本当に正しいのか?本当は違う視点で見られるのではないか?などと考えたり、自分が探究している内容は、全ての人にとってよいものとなるのか?デメリットを発生させることはないのか?とよく考えて調べてみることも大切なのではないかと思いました。これからの探究は、今日学んだことを利用して様々な情報を取得できるようにしていきたいと思います。

・問いについて先入観で物事を決めつけずにグラフや様々なデータを使って事実に近づけることが大事だと思った。今の経済状況、環境問題以外に身近なことをもっと調べてみたい。また、今の時代では当たり前だと思っていることが昔の人にとって当たり前だではないということが多いので、どのようにして今の時代が作られたのかを色々な分野に分けて詳しく調べたい。デメリットが多く思いつくことでもデメリットばかり考えるのではなく、メリットについて考えながら調べたい。

・1つの議題からたくさんの考えが出てきて、どんどん広がっていく感じで面白かった。また、自分の考えとは全然違う考えを友達から沢山聞くことが色々な考え方や物の見方を学んだ。特に出生率についての話し合いが印象的で、お金が関係していると考えたら、そこから沢山の「なぜ?」が出てきてもっと調べて原因を知りたいと思った。

・社会で起こる問題について考えたとき、それを防ぐにはどうしたら良いのか、だけじゃなくて、原因があってこその対策の仕方があると分かったから、もっと深く考えたい。そのために色々な視点から考えたり、仮説を立てて考えると言うことを大切にしたい。二酸化炭素の恩恵に関しては、「二酸化炭素は良くない!」とばかり考えていたけど、恩恵という視点が新しいと思ったので、もっと詳しく調べたいと思った。

・私は普段何気ないデータや情報をみて変化してるなとか一定だなとかを読み取るだけで終わってしまいます。しかし、探究の授業を通してそれで終わってはいけないと分かりました。そのグラフに至る原因というのが必ずあって、それは一目では見抜くことができないと感じました。今回の議題の中では地球温暖化について調べるのが印象的でした。私の中で地球温暖化(二酸化炭素排出)は悪いことだという決めつけがあったので、良いところも多くあることを知り驚きました。視点の転換が大事!

 

1年生 探究オリエンテーション実施

本日、1年生の総合的な探究の時間のオリエンテーションが行われました。

探究部長や3年生の先輩からの話を聞き、来週から始まる探究活動のイメージをつかめたのではないでしょうか。

来週からは、探究基礎講座が始まります。

1年生の皆さん、楽しく探究していきましょう。

下に、当日の様子や探究部長の資料を抜粋したものを載せておきます。

なお、先輩の探究活動については、「探究活動事例紹介」で紹介しています。

 

探究活動事例紹介

3年生の生徒の探究活動の事例を紹介します。

今回は、教育に関わる探究活動をした生徒に話を聞きました。

◯探究活動について
小学校教員を目指していたため教育についての探究活動がしたいと思い、「自己肯定感」に着目して活動を始めました。体験活動や異年齢交流の経験、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりの大切さを学び、自分たちにできることは何かと考えた結果、「高女教室」という小学生を対象にした交流会を企画し実際に開催しました。

◯高女教室について
楽しみながら勉強できる環境を作るため、高校生のサポートで参加者が勉強をする勉強タイムを設けました。また、レクリエーションタイムや自由に遊ぶことができるフリータイムを設けたことで、異年齢交流を活発に行うことができました。参加した小学生やその保護者、ボランティアで参加してくれた高女生の満足度は高く、こうした交流の場・経験の機会をつくること自体に価値と需要があることがわかりました。

◯活動から学んだこと
イベントの企画・運営が想像以上に大変だった一方、多くの参加者に楽しんでもらえたことが事後アンケートからわかり、本当に開催して良かったと感じました。また、実際に自分でやってみることに意味があるのだと思いました。

以下の写真は3月に実施したイベントのものです。詳細は、添付したPDFファイルをご参照ください。

事前打ち合わせいよいよ開始楽しくお勉強お勉強の合間にレクリエーション

高女教室(HP掲載用).pdf

3年生からの2年生へのアドバイス

4月17日(水)の授業では、3年生から2年生へのアドバイスが実施されました。

3年生と2年生がペアを組み、マンツーマンのアドバイスを3回実施しました。

外部の専門家との繋がり方、社会実装するためのコツ等、実際に体験した先輩からのアドバイスは大変参考になったようです。

今後の2年生の活躍を期待しています。

3年生の皆さん、ありがとうございました。

高女高高探究活動交流会

3月13日(水)午後に、Gメッセ群馬にて高女高高探究活動交流会を実施しました。

目的は「他校の生徒との対話を通じて多様な視点を得て、今後の探究に生かせるようにすること」です。

参加者は高女の1年生全員、2年生希望者、高高の1,2年生全員です。

前半は固定班での発表、後半は自由移動形式の発表でした。

生徒たちは積極的に高高生と交流し、新たな視点を獲得していました。

※当日の様子は3月14日(木)のNHK「ほっとぐんま630」でも紹介されました。こちらをご覧ください。

〇高崎女子高校の探究テーマ一覧

養鶏に関わるアニマルウェルフェア
防災
保育士の労働環境改善
保育士の労働環境と、今後の保育態勢を充実させるためにできること
保育士の育て方や教育理念などの観点から幼児教育に関する研究を行った。
勉強の楽しさ
不登校へのイメージを改め、幸せな生き方を見つけること。
発達障害をもつ子供のために
農業人口を増やし人々の農業への興味を高める
難病患者への対応の仕方の現状
道路の舗装が交通事故を起こしているということ
田舎活性化により、災害時の対応力を高めること
中高生のインターネットトラブル
地域交流
地域活性化のための観光
地域医療における医療格差の現状と、その解決策に関する研究を行った。
地域によりそう利用しやすい電車作り
誰もが街を気軽に移動するためのデマンド型交通
待機児童を減らす取り組み
多文化共生社会の実現においての問題点と解決策
多文化共生への理解を通して起こる差別や偏見、それらの対策
生分解性プラスチック
世代間交流を活性化させるためには
人権、差別、ジェンダーなどの問題
人間も動物も幸せに暮らせる社会をテーマに野良猫による被害
身近なふるさとの魅力、深発見!
信越線の本数を増やすため
上信電鉄の利用者を増やすための取り組み
障がい児に対する支援
少子化による、都会と地方の医療に格差が大きくなっていること
循環型社会を形成するに、生ごみのリサイクル率を100%にする方法
渋滞の影響と解消法
車社会による渋滞や環境問題
自転車と歩行者に対する安全な社会の形成
自己肯定感と教育
児童虐待
子供教育に関する研究を行った
子供の宿題に対する苦痛の改善に関する研究を行った。
子育てをより良くするために、乳幼児の食事
子育ての孤立化・ワンオペ育児の解消
子育てと少子化
子どもが行きやすい社会
始動人育成に必要なものについて
産後医療の普及
昨今の児童虐待における課題とその解決方法や改善策
災害時における医療
今の障害福祉が抱える問題と障がい者の方への適当な対応
高齢者福祉の在宅介護に関する研究を行った。
高齢者福祉、介護福祉
高齢者の免許返納、自転車事故、ヘルメット
高齢化を見据えた救急医療
高崎市の食文化、芸術文化の継承
高崎市の観光の活性化
高崎の魅力新発見
高・中等教育の中で部活動においての外部コーチ導入に関する研究を行った。
行政とチャットGPTの関係
広告デザインと社会
交通事故における交通安全施設と交通マナー
現代の中学生のストレス状況の調査と改善案
県内で有名な観光地である草津町を参考にし効果的なPR方法
健康教育
芸術に対する関心及び文化施設の状況
群馬県の働く人口の流出を防ぐための、働きたい職場づくり
群馬県の中高生の自殺とSNSの関係
群馬県の情報発信という視点からみた観光業
群馬県の高校生自転車事故数一位から抜け出すための研究
群馬県の公共交通機関
群馬県の教育現場におけるICT機器の有効的な活用方法
群馬の観光と外国人観光客の相関
空き家・土地の管理や活用方法に関する研究を行った。
緊急医療体制
教育の主体性に関する研究を行った。
教育のデジタル化
観光面での電車の利用客を増やすことによる地域の活性化
観光とバスと街
学校施設の維持や改修に関する研究を行った。
学校教育のあり方
外国人労働者に関する研究を行った。
過疎地域における医療の現状と問題
夏の暑さの現状や原因、それを改善するための取り組みなどの
音楽を通じた観光発展
音楽の授業を通して自己表現力や主体性を高めること
安全な社会のために交通ルールとヘルメットの着用
わたしたちにできる地域のごみ問題に対する解決策
へき地における医療の充実
ダブルリミテッド
スマホが及ぼす幼児への悪影響
スポーツ振興と国際交流

〇高崎高校の探究テーマ一覧

両利きになろう
利き足と非利き足のキックの比較
卵の再利用
野菜の切れやすさ
夜景を綺麗だと感じる理由
夜景の魅力〜100万$の夜景とは〜
無駄をなくしたクイックルワイパーの開発
漫画家になろう
片付けクエスト
不快な音の傾向を知る
廃校再利用project
虹の色を濃くするためには
匂いを長持ちさせる方法は?
匂いの広がり方はモデル化できるのか?
土壌カイロう
点を決めるために
虫を食す
暖かく感じられる匂いはあるか?
大人数でじゃんけんをする時にどのような策を講じると効率よく勝敗を決められるのか?
体の動作で発電することができるか
組絵かるた47
前代未聞の不快な楽曲を作るには
選ばれやすい選択肢
占湯
折りたたみ電動バイク式利用代行サービス
声の解析
数学やりmath~やっててよかったmathda式
睡眠を上手に活用する
水切り石の厚さによって跳ねる回数はどのように変化するのか
人間の目のFPS数について
人はなぜ食後に眠くなってしまうのか
心動かされる音楽とは。
色の割合に占める身体反応
色が陸上競技に及ぼす影響
丈夫で安全な家
消火栓の効果的な利用~火事の被害を最小限に~
獣害に有効で友好な対策
集中力が上がるBGMは?
首都機能移転について
自分の気分はどのように落ち着かせることができるのか
自動車から身を守るために
自転車風力発電機
自転車の重量と自転車の速さ
災害時対応ガイド
最も効率的に英単語を覚える方法は?
黒鉄の成長促進剤(くろがねのセノビック)
合同式における指数と底の交換が成立する条件の考察
高高生が心地よいと感じるコード
紅葉について
古文単語アプリの開発
玉入れにおける最適な動きとは
給食費削減案
韓国語を覚えて女の子にモテよう!
割れにくいシャボン玉を作りたい
学校で寝たい!
化学ポーカー
音楽性の根幹となるコード進行の流行と典型
音楽と酵母の関係
音が人体に与える影響
暗算金魚すくい
わが町クエストマップ
より強い三角形のトンネルをつくるには?
モニタリングハンター
メジャーウォッチ
マルチタスキングと時間の知覚に関連性はあるのか
マスクの眠気に立ち向かうには?
ホコリの蓄積を抑制する方法
ボールの回転とバウンドの高さの関係性
ペットボトルキャップの形状と飛び方の関係
フレイルfree
ババ抜きの勝率を上げるためには
トンボの色を残すにはどのような方法があるか?
テキストマイニングの活用方法
ツヴァイドライ
チョークレイ
チャリアラ
チャフ
たこ焼きを重曹を使わずに作るには?
ダウントーン
スマートウォッチによる高齢者の健康寿命延伸
ストロー改革
ストックマネジメント
シルバイク
サイコロの出る目を予測するには
コマの「ブレード」は運動量変化にどのような影響があるのか
コイキングの「跳ねる」の威力の可視化
ガムを最長までのばすには?
お金
おばあちゃんといっしょ
エダモンサイクル
アイデアポイ活
waste less chalk
trash can
that`s so happy
Studying room finder
RCJJレスキュー用ロボットの開発
problem in 2024 year
OUTET
nichijo english
help wheelchair
freehand
Faster Returning License
eggチョーク
Direction alarm
Clothing recycle
cleth
ChatGPTは人を選ぶのか
ChatGPT3.5の可能性
Caffein Candy 
Be Able To Hear
3Dプリンターを用いたフエラムネの研究
100均のチャンバラ剣はなぜ爆音がなるのか
1/fドライヤー
house recycle

 

探究成果発表会(2学年)

 3月13日(水)4限~6限、2学年では、1年間の思惟の時間(総合的な探究の時間)における探究活動の成果を発表する「探究成果発表会」が行われました。

 これまで12種類のゼミに分かれて、各個人でテーマを決めて探究活動を進めてきましたが、本日はそれぞれの生徒が同じゼミのメンバーに向けて発表を行いました。発表者以外の生徒は、発表を聞きながらGoogle Jamboardに質問や感想等を入力し互いに共有し合うなど、発表活動に積極的に取り組みました。

発表の様子① 発表の様子②
ある生徒の発表に対する感想・質問のJamboardの内容

総合的な探究の時間 ゼミの様子

本日は探究のゼミの様子をお伝えします。

2月7日(水)に商品のパッケージの広告効果を研究している3年生の生徒の試食アンケートを実施しました。4種類のパッケージに同じイチゴ【やよいひめ!】を入れて、味覚の違いなどを調査していました。日々の学業の合間に、急にイチゴを4つも!食べられることになり大いに喜んでいた生徒達でしたが、4種のパッケージに同じイチゴが入っていることを試食後に明かされて、味覚の感じ方の違いがあることに驚いていました。

なお、この研究を行っている生徒は地産地消カルタの研究開発も行っています。大学進学後には「人と人の繋がりによって社会問題を解決するソーシャルマーケティング」、「農家とデザイナーの共創による効果的な広告の創造の実現のための価値共創」について研究を進めて予定です。

今回の試食のイチゴは前橋市の「STRAWBERRY KUWABARA」様のものを使用させていただきました。生徒達はとってもおいしく頂いておりました。誠にありがとうございました。

1学年対象『国際理解授業』

 令和6年1月23日(火)、国際性・意欲・リーダーシップを備えた生徒を育成するため、群馬県立女子大学外国語教育研究所職員及び研究員の外国人講師5名(Timothy先生,Harry先生,Mark先生,Milena先生, David先生)をお迎えし、『異文化理解』をテーマに3教室に分かれて授業をしていただきました。

 先生ご自身の異文化体験を披露したり、「人を見た目だけで判断する危険性」について、クイズ形式で楽しませてくれたりするなど、授業はそれぞれの先生方のやり方で行いました。 授業を受けた生徒の反応も大変良く、「もっと話したかった」「活発な授業で、楽しかった」など、好意的な声が多数でした。

1学年によるグローバルリーダー養成講座

 令和6年1月19日(金)、清泉女子大学文学部地球市民学科教授の安齋徹先生をお迎えし、『グローバル人材の条件』というテーマでお話をいただきました。 講座内容をコース料理に見立てたり、ワークシートも用意したりしてくださったりしたので、生徒達は安心して参加できました。

 また、安齋先生はペアで考える時間を設けてくださり、生徒が発言する場面も作ってくださいました。さらに最後の質問コーナーでは、複数人が質問したことに対して丁寧に応えてくださいました。講座終了後にも、個人的に質問したいと申し出る生徒さえいました。どの生徒も有意義な時間となったようです。

 将来のリーダー像として、単に行動の光を輝かせるのではなく、ひとり一人の内に秘める「心」の光を強く輝かせてほしいと、高女生にメッセージを送ってくださいました。

<生徒感想 一部抜粋>

  • 日本人の前に地球人であることを忘れずにグローバル化において、地球全体をよりよくするひとつのピースになれるよう成長していくたいと思う。
  • 安齋先生が「得意を伸ばす」ということを推してくださったので、自分なりのグローバルリーダーシップスタイルを作っていきたいと思えた。
  • リーダー像の変遷についてのお話では、カリスマ型だけでなく協調型リーダー必要になってくるということに興味をもった。誰しもがリーダーになれるという考えが素敵だと思った。

探究ツアー スタジオ4℃視察 12月14日(木)

探究活動支援の一環として、希望者を対象に、東京都のスタジオ4℃視察ツアーを実施しました。

「芸術表現の発想・手法を学び、本物に触れることで、自身の探究活動の内容を深め、発信方法を工夫できるようにすること」を目的としています。

当日はスタジオ内の現場視察、社長インタビュー等で充実した時間を過ごすことが出来ました。

以下に生徒の感想等を抜粋します。

 

参加しての率直な感想

・アニメーションスタジオに入るという貴重な体験をすることができ、人生の宝になったと思います。質問にも親身に答えていただき大満足でした。最後に画集を頂けたのは感激でした。本当に行ってよかったです。生の現場はやっぱり臨場感が違って感動しました。

・質疑応答の時間で、今まで知らなかったことをたくさんお聞きすることができて良かったです。スタジオの中を見られる機会は滅多にないため、とても貴重な体験だったと思っています。もう一度行きたいくらい楽しかったです。

・スタジオを生で見たのは今回が初めてだったので、緊張しましたがとても興味深く楽しかったです。また、質問に対して回答をたくさんいただけたので、調べるだけでは分からなかった新たな視点が生まれました。

・何から何まで凄かった…というのが率直な感想。プールを改装して作業場所にしているのもすごいと思ったし、空き缶が転がるだけのシーンであれだけの枚数を使っていることから、途方もない時間をかけて描いたものが繋がって一つの作品になることが分かった。映画やアニメを見るとき、もっと細かい部分まで見ないといけないなと思った。

 

・作品を作るのに大勢の方の力が必要であり、各個人の労働時間やペースがあるなかであのクオリティの高い、様々なバリエーションのある作品を作ることはとても大変だと思った。田中社長の人柄に触れ、社長になるような人は頭の回転が早く、キッパリハッキリした話し方で、いろんなことに気を配れることを実感した。

 

参加して得られた学び

・最近の傾向では、鑑賞能力の低下がみられていることから、視聴者の好みで消滅しつつあるテレビ番組があることがわかった。そこにあえて大衆化しないような作品づくりに意識を置いていることに感動した。必要な人材として、広く興味を持つ、人と共感できること、経験豊富であること、が求められており、ただ絵がうまいだけでは十分ではないとわかった。"

・わかりやすいものが好まれてヒットしていく、鑑賞能力の低下が顕著であるという言葉が印象に残り、他の社会課題とも関わりがあるのではないかと思った。映画製作に携わっているプロの方でも、画面の見せ方やカット割りを研究しながら作っていて、「これを伝えたい!」という強い思いを持つことが大切なのだと学んだ。

・映画の作成方法や仕事の内容など専門的な知識だけでなく、プロモーションの方法やスタジオで工夫している事など他のことにも当てはまることも知れた。

・様々な仕事に分岐しているこのアニメーション制作という仕事はその分マネジメントが大変であるが、そのマネジメントがあるからこそチーム全体の連携が成立しているのだということを学んだ。

 ・最近になって「主体性」を学校などでよく問われることが多く、従ってばかりではなく自分で考えて行動することは良いことだ、と言うイメージがあったけれど、お話の中でまずは周りの指示に従い、世界を知ることがとても大事だと聞き、今まで自分が感じていたモヤモヤがなくなった気がしました。まだ経験が浅く知らないことが多い私にとって、なんでも自分から自分で考えて行動することに苦手意識と変なプレッシャーを感じていたけれど、まずはたくさんのことを知って吸収するように努力しようと思いました。他にも今まで知りたいと思っていたアニメ作りの詳細について少し知ることができて良かったです。

・アニメ制作の専門的な知識を大学で学ばなくても、民俗学や心理学などの専門外の分野でもアニメーターやアニメ制作に関われる仕事につけることが分かった。また、その専門的な知識がアニメ制作に活かせるとわかった。

 

スタジオ4℃の方へのメッセージ

・この度は見学を受け入れてくださり本当にありがとうございました。「絶対に忘れません」という言葉は大体嘘になってしまうんですけど、今回の体験は本当に素晴らしいもので、一生忘れないと思います。アニメーターさんたちの現場を見学することができ、沢山の質問にも丁寧に答えてもらい充実した時間を過ごすことができました。将来アニメーターになりたいのなら、大学もイラストやアニメ関係に行かなければならないのかな、と思っていたのですが今回どんな学問を専攻してもアニメーターになる道はあるというお話を聞いて、安心しました。このインタビューはアニメへの興味をより深いものにするだけでなく、自分の将来を考えるという点でもとても有意義なものになりました。本当にありがとうございました。

・昔から絵を描くことが好きで、アニメーションを作る仕事というのにとても興味があったけれど、高校に入ってから忙しくて趣味から遠ざかり、将来の道の一つとしてのアニメ制作の夢を諦めかけていました。ですが、今回のお話で、学部などに関係なく好きならアニメを作れることを知り、とても嬉しかったです。まだ自分にも可能性があることがわかり、勉強も好きなことも全力で頑張ろうと思いました。また、画集をくださり本当にありがとうございました。一枚一枚がとても素敵な絵ばかりで感動しました。私が大好きな世界観な物ばかりなので、一生大切にします!気になっていたアニメに関してのことや、それ以外の社会との関わり方などのお話を聞けて、とても参考になりました。吸収したことをこれから活かして頑張ります。映画も観ます!ありがとうございました。

・スタジオ4℃様の、作品に対する情熱や高いクオリティを追求する姿勢が本当に素敵だなと思いました。ひとつひとつの画面構図や線、アニメーションが丁寧かつ独創的で、作品集や背景画集を見て感動しました。エデンの花をまだ観に行くことが出来ていないのですが、必ず観にいきたいと思いました。また、拙い質問に対しても非常に丁寧で沢山の回答をして頂いてありがとうございました。

・今回は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

私は小さい頃からテレビアニメを見たり、絵を書いたりすることが好きで、ずっとアニメスタジオの見学やインタビューに行ってみたいと思っていました。また、進路選択で美術系の学問に進むか、それ以外の興味のある学問に進むか迷っており、実際に働いている方の声を聞きたかったこともあって、思い切って見学に参加しました。

質問タイムのとき、緊張していたのですが、一つ一つの質問に詳しく丁寧に気さくに答えていただき、リラックスできました。本気でアニメ関係に進もうと努力している人が大勢いる中、私は、部活や学校の勉強で手一杯で、絵画教室などに通っておらず、美術コースにも入っていません。それで本気でアニメ関係の職業を目指すのかといえるような状態です。生半可な技術しかないのなら、諦めるべきだと思っていました。でも、専門外の知識だって、アニメ制作には充分活かせる事ができ、絵はだんだん上手くなっていくものだと聞いて、諦めるのはまだ早い、自分なりの知識と技術でアニメ制作に貢献したい、と前向きになれました。スタジオ4℃へ行って、見て感じたことは私の人生で一番の思い出です。最後に頂いたアートブックを宝物にして頑張ります。

・今回は貴重な機会をいただきありがとうございました。元々アニメや映画にすごく興味があったという訳ではないのですが、実際に制作現場を見て多くの時間と労力をかけて作られていることを知り、作品をちゃんと見てみたいと思いました。また、膨大な時間をかけて描いたものがほんの数秒しか映らないことを知り、映画やアニメーション作品を見るときは背景の描写など細かい部分まで見ようと思いました。今後探究活動で発表する機会などもあるので、伝え方の面で今回学んだことを活かしていきたいです。

・この度は質疑応答や訪問にご対応いただきありがとうございました。私は、幼い頃からアニメが大好きで今でも沢山見ています。まさかその制作の場を自分の目で見ることができるとは思っていませんでした。本当にありがとうございます。視察をさせていただいた時に働いている方々を見かけましたが、皆さん仲が良さそうでこういった仲の良さがあのクオリティの高い作品を作り出せるひとつの秘訣だと感じました。楽しかったです。ありがとうございました。

 

スタジオ4℃の皆様、誠にありがとうございました。

探究ワークショップ実施

11月24日(金)に群馬大学理工学部の板橋教授をお迎えして、探究ワークショップを実施しました。

板橋先生の活動紹介から始まり、生徒の探究活動紹介、質問から始まるフリートークといった形で進みました。

板橋先生は、
・環境中の有害物質の分析と除去に関する研究
・農作物への重金属取り込み抑制に関する研究
・ウイルスの不活化材料に関する研究
といった幅広い研究をされているだけでなく、株式会社を立ち上げて会長を務めるなど、まさに生徒の目指す「社会実装活動」を進めています。当日は、研究の話だけでなく、資金の集め方、人脈の築き方など幅広い話をしていただき、生徒にとって大変参考になるイベントになったようです。

以下に生徒の感想をいくつか載せておいます。

  • 板橋先生の発想力と行動力が本当に凄いと感じた。全力でチャレンジすることの大切さ、失敗をチャンスだと捉えることの大切さを改めて感じた。以前別の講演会に行ったときもそうだったが、実際に課題と解決策を見つけて自ら行動を起こし、学校や教育活動の枠外で探究活動に全力で取り組んでいる大人を見ると、もっとアクティブに動いていいんだと気付かされ、「私もやってやろう!」という勇気をもらえるのが良いなと思った。
  • 探究の進め方に悩んでいたので非常に参考になるお話を伺うことができ良かったです。先生の様々なことにチャレンジする姿勢にとても感銘を受けました。
  • l実際に起業して研究成果を商品として形にしている教授のお話が聞けて貴重な時間が過ごせました。今日、学んだことを自分の研究や将来の夢に活かしていきたいです。
  • クラウドファンディングによる資金集めの方法が、いくつか大胆で驚いたけれど、私も探究活動においてそれくらい活発に自分から動いていこうと思った。
  • 今日の講座を通して、探求のテーマは大きなものでなくて、身近にある小さいことから始めるのもおもしろく、やりがいがあるということがわかりました。板橋先生の話し方がとても上手で、聞き手にとって苦でなくもっと知りたいという風に思えました。自分の研究テーマは食なので、もっと身近な視点から捉え直してみようと思います。ありがとうございました。
  • 最初は難しい話なのかなと思いましたが先生の人柄や話が本当におもしろくて最初から最後までとても楽しかったです。今までの様々な商品の開発についての話は自分が探求を進めるときの参考にできるところも多かったのでとても良かったです。

板橋先生、誠にありがとうございました。

11月1日(水) 2年生からのアドバイス


今年度は、探究活動の節目となる場面で、2年生が1年生の教室へ出向きアドバイスを行っています。現在、1年生はグループを作り、自身の興味関心のある社会問題について、その原因を探究するために校外へ出て現地調査やインタビューを進めています。そこで、2年生は昨年度のグループ探究や、今年度の個人探究の経験から、校外での学び方、社会問題を解消するための課題の設定の仕方についてアドバイスを行いました。今後は学年を越えて生徒が学び会える場に発展させて行ければと考えています。

9月20日(水)、9月27日(水) 卒業生メンター助言会実施

9月20日(水)、9月27日(水)に2年生向けに卒業生メンターによる助言会が実施されました。
生徒は自身の探究活動の経緯を説明し、メンターからの助言を共有することで、今後の探究活動を進めるための多くの気付きを得ていました。
次回は2月に実施予定になります。
卒業生メンターの皆様、ありがとうございました。
当日参加した生徒、メンターの感想を載せておきます。

 

生徒の感想

  • 探究を進めるにあたって特定の結果を出すことを目標とするのではなく、進めていく途中で出た疑問や考えを更新していくことが大切だと思った。
  • 教育格差を、子供の自信と経済格差の2つの視点から調べようと思っていた。着目する視点が多すぎると煩雑になってしまうと教えて頂いたので、2つに絞って探究していこうと思った。
  • 探究テーマが似ていたため、アドバイスや失敗談に説得力があり、具体的に何をすればよいのか、を知る良い機会になりました。また、質問に対して一言で終わらずに追加情報も加えてくださり、とても参考になりました。
  • インタビューのアポイントメントも取れておらず、進捗状況があまり良くないため、不安を感じたが、先輩は私の探究内容のアドバイスはもちろん、焦る必要はないと背中を押して下さった。自分の探究をやり切りたいと改めて強く思えた。また、先輩の受験の体験談も知ることができ、進路に関しても前向きになった。先輩に相談をして良かった。
  • 先輩がどのように探究に取り組んでいたかが分かってとても参考になった。探究の着地点を考えながら進めること、行き詰まったらとにかく色々試してみること、時には妥協すること・諦めることの大切さなど、なるほどなと思う話ばかりだった。自分が進めているプロジェクトのアドバイスも貰えたので今後の活動に活かしていきたい。
  • 先に行われていた探究を聞くことで、このあとの自分の予定の参考になりそうだ。外部の人に発表するのが初めてだったので、まとめるのに苦労したが、その分自分の内容がしっかり明確になったと思う
  • 今後の探究を進めるにあたりとても参考になるアドバイスをいただくことができよかった。現地でのインタビューをためらっていたが、先輩のお話を聞いて直接インタビューをするのも考えてみようと思った。
  • 探究の進め方や大学での探究について詳しく聞くことができてよかった。今のうちに自分のやりたいことを突き詰めていくのが大切だとわかった。
  • 探究のことだけではなく、地元の大学の良いところや悪いところを知ることができて楽しかった。先輩が生きる上で大切にしていることを聞けて良かった。
  • 大学生活を経験した上で高校生のうちに大切にしておきたいことや、実際に探究を最後までやりとげた先輩方のアドバイスを直接聞けたので良かったです。
  • 先輩の成功例や失敗例を聞くことができ、良い機会になったと思う。自分のテーマからズレないようにインタビュー先もよく吟味する必要があるとわかった。
  • 経験を積んできた人からの話には説得力があった。また、いろいろな経験談を聞けて自分の生活を見直そうと思った。これからどのように探求活動をしていけばよいかわかった。
  • プロトタイピングについて悩んでいて行動が滞っていたが、先輩がアドバイスをくれたので、ひとまずそれをやってみようと思えた。


先輩へのメッセージ

  • 実際の探究の進め方を伺うことができ、とても参考になりました。また、先輩のアドバイスをもとに探究を進めていきたいと思います。ありがとうございました。
  • 探究のことだけではなく、大学生活のことや探究テーマに繋がった趣味のことも聞くことができて楽しかったです。私は自分の好きなことや趣味をテーマにしなかったので、そちらの分野も絡めて探究を進められたらいいなと思いました。
  • 助言会ありがとうございました。とても優しく説明してくださり、楽しかったです。大学生活は楽しくもあり、大変でもあると思いますが、将来の夢のためにも頑張ってください!
  • 先輩が親身になって相談に乗ってくださったおかげで、探究だけでなく普段の学校生活もより良いものとなりそうです。明るく接していただいて、どうもありがとうございます。楽しいひと時でした。
  • 先輩がどのように探究に向き合っていたかが分かり、とても参考になりました。また、これからどんなことを意識してどのように探究を進めればよいかが明確になりました。頂いたアドバイスを今後の活動に活かしていきたいです。ありがとうございました。
  • 今回はありがとうございました。情報工学については興味がある分野だったので、そちらの研究の話を伺えて将来を想像することができました。
  • 参考になるお話を伺うことができ本当にありがとうございました。先輩のアドバイスを活かしてより良い探究をしていきたいです。
  • 探究を進める上でのアドバイスがとても参考になりました。マインド的な部分についても学ぶことができたので、今後社会実装を目指して色々なことに取り組むときに意識したいと思いました。ありがとうございました。
  • 探究について話しに来てくださったのに、大学の話をたくさんしてくださってありがとうございました。探究も進めなくてはいけないなと思いましたが、自分の進路もしっかり考えようと思えるきっかけになりました。
  • お忙しい中、私達のために準備をして、貴重な話をしてくれてありがとうございました。先輩方のアドバイスを参考に、これからの探究活動を頑張っていきたいです。
  • 短い時間でしたが、アドバイスをたくさんしてくださりありがとうございました。熱心に話を聞いてくださり嬉しかったです。夢に向かって頑張ってください。
  • 今回、このような機会を頂いて本当に感謝しています。とても良い話が聞けました。大学の勉強、そして将来に向けて頑張ってください。
  • 先日は助言をありがとうございました。先輩方の体験をもとに、これから有意義な活動にしていこうと思います。テーマに関係の深いものを日常的に見ていきたいです。ありがとうございました。

 

メンターの感想

  • 私たちの時は、探究活動へのアドバイスをもらえる機会がなかったので、このメンター制度はとても良い取り組みだと思います。インタビューほど固くなく、ラフな雰囲気で話せたところが良かったです。探究をもう少し進めてからこの会をやったほうが、こちらもアドバイスしやすく、より有意義な助言会になると思いました(実施時期が早い?)。
  • 私が在校生の時、誰に相談すれば良いか分からないことがあり、今回のような機会はそのような生徒の助けになると思いました。私自身もとても楽しむことができました。
  • 私たちの代と少し違った方向性ではあったので少し不安はありましたが、和やかな雰囲気でお話や質問に答えたりすることができたので安心しています。
  • こちらとしても私には無い考え方や意見を知ることができる良い機会となりました。"
  • 後輩のみなさんの研究意欲に刺激を受けました。自分が大学で研究したい内容と似た研究や、興味を持っている内容の研究をしている生徒もいて、興味深かったです。自分の研究を振り返って良かったことや反省点を伝えられたので、これからの研究に活かしていただけると嬉しいです。自分の経験を話す機会はあまりないので貴重な経験ができてよかったです。
  • 高女生の探究のレベルがとても高くて驚いた。探求に意欲的な人が多くて、これからも探求活動を積極的に続けていってほしいと思った。
  • 生徒達ひとりひとりが解決したいと思う研究対象についてよく考え、向き合えていてよかった。後輩たちと話せてとても楽しかった。

 

後輩へのメッセージ

  • 1つの方法にこだわらず、幅広くやってみることが大事かなと思います。頑張ってください!
  • 探究活動と勉強、部活で忙しいかと思いますが、その忙しい生活自体を楽しむことが大事だと思います。高校生活思う存分楽しんでください!
  • 1人で1から進めるのは難しいし、行き詰まることもあると思います。そんな時は同級生や先生など色々な人に頼って気持ちを切り替えてみてください。それぞれが納得のいく個人研究となるよう応援しています。
  • みなさんの意欲や研究にかける力に刺激を受けました。高校での研究で、納得できるくらい取り組むことができれば今後の進路にも繋がったり自分の自信にもなると思うので、頑張ってください。、
  • この探究活動をぜひ続けていってください!大学や将来の研究活動にきっと役立つと思います!
  • 自分の興味のある分野を思いのままに研究できるのは、高校生の特権です。思い切り楽しんで研究してください!