探究通信

ぐんま探究コンソーシアム キックオフイベントを開催しました。

 令和7年1月30日(木)に、新島学園短期大学フォレストホールにて「ぐんま探究コンソーシアム」キックオフイベントが開催されました。

 「ぐんま探究コンソーシアム」キックオフイベント資料.pdf

 

 高校・大学・企業・官公庁関係者など90名ほどの方々にお集まりいただき、「ぐんまの子どもたちをぐんまの皆で育てるための想い」について意見交換を行いました。

 キックオフイベントでは、最初に、このコンソーシアムの設立経緯・趣旨説明を行った後、

1.高校関係者、2.大学関係者から一言ずつお話をいただきました。

 休憩を挟んで、

3.企業・団体関係者、4.官公庁関係者からのご発言、5.グループ討議(30分)、

6.まとめとして文部科学省の石田恵実子参事官補佐様から総括をいただきました。

 今後は、皆様からいただいたアンケートなどをもとに、定期的に「人材育成ビジョン協議会」を開催し、今後の方向性や具体的取組を検討し、ご提案できればと考えています。

 高校・大学関係者だけでなく、中学校や短大・専門学校関係者、企業・団体、官公庁の皆さまと広く連携を図りながら、また、専門高校や特別支援学校の関係者も交えて、ぐんまの子どもたちをぐんまの皆で育てるプラットフォームができれば幸いです。

 キックオフイベントでは、それぞれのお立場から想いを共有していただきました。

 ご協力いただいた皆様、大変ありがとうございました。

新島学園短期大学

新木造校舎フォレストフォール

にて

司会:杉崎由里様

(株)エスティビー

群馬中小企業家同友会
副代表理事

挨拶:丸橋覚

高崎女子高校校長

田口哲男様

元桐生高校校長

共愛学園前橋国際大学短期大学部教授

飯塚秀彦様

元県立高校教諭

元文科省調査官

長野大学准教授

板橋英之様

群馬大学副学長・教授

岩田雅明様

新島学園短期大学学長

奥山龍一様

共愛学園前橋国際大学教授

中村建介様

前橋工科大学教授

前田拓生様

高崎商科大学教授

栗原幸正様

高崎健康福祉大学
人間発達学部学部長
・教授

倉林正教諭

太田市立太田高等学校

篠原真美子教諭

県立伊勢崎清明高等学校

齋藤真希教諭

県立伊勢崎清明高等学校

富田優希教諭

県立伊勢崎清明高等学校

本田博己様

群馬経済同友会

群馬ヤクルト販売(株)
代表取締役会長

提箸康裕様

群馬中小企業家同友会

マルシン産業(株)
代表取締役社長

髙橋徹様

上毛新聞社
常務取締役営業本部長

大塚康史様

西部教育事務所
生涯学習係次長

 佐藤則行様

西部教育事務所
生涯学習係

石田恵実子様

文部科学省参事官補佐

高女生も司会として
活躍してくれました。

 

   

 上毛新聞でも、キックオフイベントの様子を記事として取り上げていただきました。(R7.1.31)

<当日の設立経緯・趣旨説明等の資料>

「ぐんま探究コンソーシアム」キックオフイベント資料.pdf

 

卒業生メンター助言会実施

9月4日(水)に2年生の発展探究受講者に対して、卒業生メンターによる助言会が実施されました。

生徒は自信の探究活動の経緯を説明し、メンターからの助言を共有するすることで、今後の探究活動を進めるための多くの気づきを得ることができました。

卒業生メンターの皆様、お忙しい中お越しいただき大変ありがとうございいました。

当日参加した生徒、メンターの感想を載せておきます。

生徒の感想(抜粋)

・大学生の先輩方とお話をすることで、自分にはない意見をいただけました。また、大学生活の話を聞いて、勉強や探究活動のモチベーションが上がり、身の締まる思いでした。

・今後どんな調査をしようか困っていたが、先輩のお話を伺ってこれから何をすべきか道筋を立てられた。

・自分や自分の周りの友達からは得られない意見を立場の違う大学生から聞くことが出来てとても参考になった。

先輩へのメッセージ(抜粋)

・具体的で的確なアドバイスがとても参考になりました。大学の話も聞けてモチベーションになりました。

・今日はありがとうございました!今後の見通しを立てることができて、とてもためになる会でした。これからも探求頑張っていこうと思いました!

・今回の助言会では様々なアイデアをくださりありがとうございました。探求の目指す方向がより狭められ、向かいたい方向をわかることができたと思います。また、大学生活や探究活動を深めていく重要性を知ることができ、探究活動のモチベーションを上げることにも繋がりました。ありがとうございました

メンターの感想

・在校生同士で意見を交換したり、高女卒業生の先輩に話を聞いてもらったりする機会は、より良い探求活動をする上で有意義だと思いました。

・大学の楽しさをたくさん伝えられたと思うので勉強や探求のモチベーションになってもらえたら嬉しいです!

・皆さんの研究を聞いて、しっかり考えられてるなと思ったし自分の学んでいる内容に共通していてる研究もあってとても興味深かったです。専門的な助言はあまりできませんでしたが、みなさんのこれからの研究がより良いものになってほしいと思います。またぜひ参加したいです。

 

後輩へのメッセージ

・高女での総合的な学びが大学に行っても役立つ場面がたくさんあると思います。高校生活を送っていく上で様々なことに興味を持って積極的に学びを深めていってほしいと思います。高女での貴重な生活をぜひ楽しんでください!

・これからも、興味を持ったことに積極的に取り組んで欲しいです。勉強や探求活動での成功や失敗は今後の生活の糧となります。楽しく有意義な高校生活を送ってください。応援しています。

・探求活動の中での経験は大学入試だけじゃなくて、この先もずっと役に立つと思うので、頑張ってください!

 

DX探究ツアー実施

8月7日(水)に「第1回DX探究ツアー」を希望者向けに実施しました。

午前にサンタフェガーデンヒルズ,午後に東京広域臨海防災公園を訪れました。サンタフェガーデンヒルズは内閣総理大臣や閣僚も視察するDX技術を用いた最先端の介護福祉施設であり,施設見学,介護ロボットの実践を行いました。防災公園は,災害発生時には首都圏広域の現地対策本部として機能する場所であり,「地震発生後 72時間の生存力をつける,体験学習ツアー」に参加しました。

 

 

以下に生徒の振り返りを抜粋して掲載します。

〇サンタフェガーデンヒルズ

  • 事前にネットで、善光会さんがどんなことをおこなっていらっしゃるのかを学んできたつもりでいたが、実際に見てみることで、機械の使用の様子や職員の方々の負担軽減がよりわかりやかった。実際に視察に行くことの大切さを知った。どの職員の方々も意識していらっしゃったことは、何でも自分がやってあげるのではなく、相手がやってほしいことをやる、という、相手のニーズに答えることであった。やはり介護と聞くと、生活の全てをやってあげなければいけないというイメージがあったが、介護において大事なことは、相手のニーズの満たし、生活をより良くすることだと学んだ。なにか介護関係でボランティア等があれば、ぜひやってみたいなと思った。
  • 介護士とはお客さんのニーズに応えることが大事な仕事だと知った。様々なケアをやりながらコミュニケーションも大切にする、忙しいだろうけどやりがいのある仕事なんだなと思った。最先端の技術をたくさん見てとても格好いいと思ったし、憧れをもった。今回の見学を通して介護士のイメージががらっと変わり興味が湧いたので参加できて本当に良かった。
  • 介護施設はただ単に介護が必要な人のお手伝いをするところだと思っていたけれど、ニーズを考えて相手に接しているというお話を聞いて、大切な本質に触れられた感じがした。仕事として人が提供する何かが、提供する相手の状態や希望を分析した結果であるべきだということが、どんな職種においても共通することなのではないかと気がつけた。
  • なんでもかんでも手伝ってあげようとするのではなく、利用者の「こうしたい」という意思を尊重して「できる」ことを「できない」に変えないようにニーズに合った介護をすることが大切だということがわかった。また、介護する人が辛かったら介護される人も辛いという言葉が印象に残った。機械を効率良く使うことで介護をする人にも、介護をされる人にとってもメリットがあるということがわかった。高齢だからといってなにかが変わるわけでもないし同じ人間なのだから自分がされて嫌なことをしないように介護しているのだなと思った。高齢だから、障害者だからといって差別的な扱いをしたり何でもかんでも介護をするのは良くないことなんだなと思った。

 

〇防災公園

  • 避難のときに大切なことについて詳しくなかったけれど、細かくこうした方が良いと説明書きがあったので、とても勉強になりました。今日学んだことを万が一の時に生かせるように、時間がある時にもう一度確認したり、簡易トイレや保存食品を使ってみたいです。実際に被災された方の話もあったので、参考になりました。
  • 首都圏での緊急災害時に本部が防災公園に移ることを知れた。オペレーションルームはシン・ゴジラの撮影地と知られていると聞いた時驚いたが、広くて迫力があり、さすが緊急時に日本を担う場所だなと感じた。防災に関する知識もたくさん展示施設で学べた。防災が起きて72時間が1番重要なので怖がらず今回学んだことを活かせるようにしたい。
  • 今、災害が起きてもおかしくない状況なので、直ちに災害に備えるべきだと改めて思いました。過去の大地震の学びを活かして、今後の大地震に備える体制を日本全体で整えるべきだと思いました。防災公園は年齢層関係なく、進んで学べるところでとても良い場所だと思いました。クイズをやっていくうちに、知らないことがたくさん出て来て、まだまだ知らないことばかりで未熟だと実感しました。避難してからの生活をどう生きるかも大事で、避難場所での生活も想像して備える必要があると思いました。また、大災害が怒った時にどのように避難し、どこで家族と待ち合わせるのかなど、家族で真剣に話し合う機会を設けたいと思いました。進んで防災について学べました。
  • 防災公園では災害ご実際に起こったらどのようになってしまうのかを一部分ではあったけど、実感できて良かった。家具を固定した部屋と固定していない部屋の比較が印象に残った。一部分ではあったけど、実感できて良かった。さらに、自身への備えや、地震がおきたら実際にどうすべきかをパネルや展示で見ることができ、対策ができると思った。

高校生探究サミットIN高女 開催

7月29日(月)に「高校生探究サミットIN高女」を開催しました。

14校から110名が集まり,探究活動の意見交換・情報交換を行いました。

 

目的は,次の3点になります。

・探究活動に意欲的に取り組む生徒どうしが学校の枠を超えて、よりよい社会を形成していくための繋がりを生む機会とする。

・他校の生徒が実施している探究活動を学び、意見交換を行うことで、自身の探究活動の視野を広げる。

・他校、他地域の生徒たちと交流を図ることで、探究できるフィールドを広げる。

 


 

今後も生徒主体の運営体制のもとに継続的に実施し,回を重ねるごとに,参加者の学びの質をより一層高めて参りたいと思いますので,今後ともよろしくお願いいたします。

 

参加者の声抜粋

〇高校生探究サミットに参加して、どのような学びや気付きなどがありましたか。  

  • 質問をされたことで自分の探究の穴を発見し、改善策まで練ることが出来た。サミットで意見の交換をしていなかったら気づけなかったと思うので良かった。
  • 何個か質問され、「調べたことがなかった」というものが多くあり、様々な課題に気づくことができた。また、人によって様々な探求の進め方があり、調査の方法について学ぶことができた。
  • 世の中には多様な方向に視野を向ける人がいて、分野は違うけれども、だからこそ素朴な身を賭していた疑問を見つけることができるのだと分かった。故に、課題解決のためには多様な知識を研究や人から得ていく必要があるなと思った。
  • 自分が気づくことのできなかったことの中にも、興味を惹かれる面白い話がたくさんあったし、意外なことから自分の興味関心に繋げることができるのだとわかった。
  • 違う探求をしているからこその新しい視点を貰う機会が多く、とても刺激的でした。特に、皆が自分の意思で参加しているため意欲的に意見交換が行えたため、1時間とは思えないほどの様々な視点での学びが得られたと思います。
  • 自分の探究テーマについて一切知らない相手に説明し、意見をもらうことがとても大変だとわかりました。説明の中で、必要な情報の取捨選択や相手の理解を促進する図や表があることがより良い意見の交換になると気づけました。

 

〇高校生探究サミットに参加しての感想や要望などを自由に記述してください。      

  • 私は探究活動があまり進んでいなかったけれど、いろんな先輩方に話を聞いてすごく有意義な時間を過ごすことができたのかなと思いました。学年を超えた交流の機会は全然ないのでそれもいい経験になりました。あと、探求に対して更に興味を持ったり、同じような探求のテーマをしている人を参考にしたりもできました。
  • 高女生だけの意見では成り立たなかったことも今回のサミットを通じて様々な学校の人や学年の違いを超えて交流ができ、解決ができたので内容がとても濃かったです。
  • 3年生になってから、他の生徒と探究活動について発表し合う機会がほぼ無かったのでとてもいい経験になりました。学校ごとに探求の内容や進め方にも特徴があり、聞いていて沢山の発見がありました。
  • 様々なテーマの人がいるから、面白いテーマやユニークな探究に出会えたり、自分では気付かなかった地域の問題点や悪いところについて知ることが出来てとても良い経験になった。また、自分と似たテーマの人の発表から良いところを盗めたり出来て勉強になった。
  • 1人6分だと少し少なく感じることが多かった。高校内だとやっぱりできることが限られてしまうので、繋がりを生むことが出来るのは凄くいいと思った。
  • 普段の学校生活や友達との会話の中では話すことのない話題(宇宙、哲学的なもの、心理など)について楽しみながらお互いに意見を出し合うことができた。年齢の近い人たちとこういった話題で盛り上がる経験はあまりなかったのでとても楽しかった。
  • 普段の探究活動では、誰かのテーマについて話し合ったり深掘りしたりはしないので、とても貴重な機会だったと思う。自分にはない考えやテーマを聞けるのは面白かったし、他の視点から自分のテーマを見れるのもよかった。今回の話し合いを通して、さらに探究活動への意欲が高まった。夏休みには、今回のサミットで得た視点を踏まえてフィールドワークを行いたい。
  • 太田や前橋など住んでいる地域によって探求している内容がかなり違ったので、興味深いと思った。他の学校の人とたくさん意見交換できたので、自分の探求を深める上で収穫になった。"