高女ブログ

5月10日(水)高校総体壮行会

 5月10日(水)6校時終了後、体育館にて高校総体壮行会が行われました。
 全校生徒が体育館に集合して対面で壮行会を行うのは、およそ3年ぶりとなります。総体出場部活の選手たちがそれぞれのユニホーム姿で、大会に向けての熱い決意表明を行いました。その後、生徒会長からの激励の言葉の後、全校生徒で校歌を合唱し、三三七拍子とウェーブで選手たちにエールを送りました。
 選手の皆さんの大いなる活躍に期待します!

 

5月1日(月)開校記念式典

 令和5年5月1日(月)に、高崎女子高校第124回開校記念式典が挙行されました。同窓会長、PTA会長、教育振興会長をはじめ、ご来賓の方にも参加して頂き、全校生徒と教職員が高女の伝統を振り返り,高女生に対する期待を確認する日となりました。今年は数年ぶりに、国歌と校歌が斉唱され、風薫る爽やかな体育館に生徒の歌声が柔らかく響き渡りました。


 式典では丸橋覚校長の式辞(こちらをご覧ください)の後、海老原洋子同窓会長と井上英光PTA会長の祝辞を頂戴しました。記念講演会では講師に染織家の吉村晴子先生(1953年3月に本校をご卒業、第24代高女同窓会長)をお招きし、「紅板締めを復元して」という演題で公演をしていただきました。吉村先生は、国内外で注目される染織家、染織研究家です。

 吉村先生は、家族制度、封建制度の考え方が残る戦後に本校で青春時代を過ごされ、女性の社会進出や男女共同参画について積極的な活動をされてきました。ご主人と共に開業された産婦人科医院をきりもりされながら、お子さん(現在本校学校医)とともに始めたガールスカウト活動では群馬県、そして日本連盟の役員を歴任されるなど、多方面で活躍されています。30歳から染色の勉強を始められ、2007年にはご実家にあたる吉村染色工場に保管されていた紅板締めの板から、「染工房はるる」の仲間とともに紅板締めの復元に成功されました。

 講演会に持ちいただいた紅板締めの作品は、鮮やかな紅色が映える美しいお着物で、薄く赤く艶やかな絹地は、秘めた強さを持つ優しい女性の象徴のように感じられました。ご主人が亡くなったことがきっかけで逆に自分の時間ができたこと。この時間は、ご主人からのプレゼントであり、残りの時間を自分のために生きようと思ったこと。自分が初めに染色の知識を持っていなかったことはベストではないけれどベターであった。自由な発想をもって、たのしく活動し、自分の活動に自信や誇りを持つこと。吉村先生が話される一つ一つの言葉には、第一線で活躍される女性の力強さと優しさがあふれていました。女性の生き方や、女性の自己解放など、高女生が学ぶことの多い講演会でした。講演会で感じたことをこれからに生かすと共に、高女生及び高女関係者全員、吉村先生の今後のご活躍を祈念いたします。

交通安全教室「自分の命を守るために・・・」

 4月28日(金)、体育館にて交通安全教室を実施しました。JAF群馬支部の方を講師としてお招きし、安全な自転車運転についてお話しいただきました。

 自転車に乗る際の大切なポイントとして、「ヘルメットを着用すること」「危険を予測すること」「車の死角に注意すること」を教えていただきました。

 群馬県は、高校生1万人当たりの自転車事故件数が8年連続全国ワースト1位。また自転車乗用中の致命傷部位は、約6割が頭部だそうです。交通量の多い道路や幅の狭い道路を多くの生徒が自転車で登下校しています。自分の大切な命を守るために、今日学んだことを忘れず、ヘルメットを着用して安全運転を心掛けてほしいと思います。

松澤さん(購買のおばちゃん)38年間ありがとうございました!

 38年もの長きの間、高女の購買を守って(勤務して)いただいた松澤さんが、先日引退されました。御年76歳になられたそうで、なんと人生の半分のも期間、高女の購買で活躍されていたそうです。38年間ですから、母娘の2代で松澤さんにお世話になった高女生もいるそうです。

 松澤さんは、夏の暑い日も冬の寒い日も、欠かさず購買に立って、おいしいパンで生徒の身体と心を満たして下さいました。生徒だけでなく、私たち教員もたくさんお世話になりました。(三色パン大好きです!)

 購買には生徒の写真や新聞の切り抜きがたくさん張られており、松澤さんの高女生に対する愛情と生徒と過ごした時間の濃密さが伝わってきます。高女生に対して、まるで家族のように接して下さった松澤さん。教員の顔は覚えていなくても、松澤さんのことは覚えているという卒業生もいるのでは!?それぐらい、高女生に親身に関わり、生徒にたくさんの思い出を作って下さいました。娘があまりにもお世話になっているので、お礼としてキャベツを届けに来た保護者もいたとか・・・。

 

最終日にはお世話になった生徒たちが集まり、花束と校歌のサプライズで見送りました。

これからはご自愛いただき、まだまだお元気でお過ごし下さい。38年間、明るい笑顔で生徒に分け隔て無く接して下さり、本当にありがとうございました。今後のますますのご活躍を祈念しております。

令和5年度 入学式

 4月10日(月)午後、暖かな日差しの中、入学式が挙行されました。真新しい制服に身を包んだ新入生281名が、真っ直ぐな目で式に臨みました。今回、音楽部生徒による校歌紹介も3年ぶりに行われました。

全体の様子 校長式辞 音楽部による校歌紹介

【校長式辞】

 春の日差しが日ごとに強く降り注ぎ、暖かい春の風が心地よく感じられる今日の佳き日に、同窓会長 海老原洋子 様、PTA会長 井上英光様、教育振興会長 堀口芳明様、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに令和五年度 群馬県立 高崎女子高等学校入学式が挙行できますことは、私ども教職員一同、大きな喜びであり、心より厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました二百八十一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 本日、歴史と伝統あるこの高崎女子高校に、新たな一員として加わる皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 また、保護者の皆様におかれましても、お子様が健やかに成長され、高女生になられた喜びはひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。

 本校は、明治三十二年に、群馬県高等女学校として県下初の女子高等教育機関として設立され、今年で百二十四年目を迎える歴史と伝統のある高校です。本校の校訓は「向学叡智」「清楚品位」「明朗闊達」であり、新入生の皆さんが、「向学叡智」常に真摯に学びに向かい、高い知性を持ち、「清楚品位」飾り気がなく清らかで気品に溢れ、「明朗闊達」明るく前向きで広い心を持った、自立した一人の人間として成長できますよう、教職員一同心から応援いたします。

 高崎女子高校の入学にあたり、校長より新入生の皆さんに一言お願いがあります。

 それは、何事にも主体的に、自ら考え、判断し、行動できる高女生であって欲しいということです。

 高女に入学した皆さんであれば、与えられた課題を解決する高い能力を持っています。しかし、言われたことをただこなすだけではダメです。何事にも主体的に、自ら考え、判断し、行動できる高女生を目指してください。

 昨年度の本校の中学生向け学校説明会は、すべて高女生の手づくりで開催しました。参加した先輩は、高女の良さを、心を込めて受検生に伝えてくれました。素晴らしい取組だと思います。

 授業においても、生徒同士で互いに対話したり発表し合ったりしながら主体的・対話的で深い学びを進めています。互いに友と話し合い、主体的に学ぶ態度を身に着けてください。

 部活動においても、自分たちで練習メニューを組み立てたり、生徒同士で振り返りをしたりするなど、生徒主体の部活動となることを心がけてください。

 生徒会や学校行事では、生徒自身が行事を計画し、実行する「高女自治」が伝統として受け継がれています。実行委員会を組織しているので、積極的に参加して、主体性を磨いてください。

 また、「総合的な探究の時間:高女探究」では、企業訪問や学校外に出て活動するフィールドワークなど、社会との接点を積極的に設け、自分で問を立てて解決する主体的な学習を進めます。社会人として課題を解決する練習にもなるので、受け身では無く、自分ごととして積極的に取り組んでください。

 さらに、本校では、アメリカボストン・ニューヨークを訪問する高女グローバル研修や英語コンテスト、英語ディベート大会への参加も推奨しています。世界で活躍できるグローバル人材育成にも力を入れているので、積極的に参加してください。

 皆さんの主体性に期待しています。

 最後になりますが、今日から始まる高校生活の中で心配なことのひとつに交通事故があります。四月、五月は慣れない通学路を通うこととなるため、交通事故が多くなっています。自転車に乗る際はヘルメットを着用し、交通ルールを遵守し、細心の注意を払って登下校をしていただきたいと強くお願いします。

 結びに、ご臨席を賜りました皆様方に、新入生の今後の成長を温かく見守っていただきますことをお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和五年四月十日

群馬県立高崎女子高等学校長 丸橋  覚